「星野リゾート 青森屋」粉雪舞う温泉にねぶた祭り…青森文化のオンパレードな温泉宿へ<宿泊レポ>
提供:女子旅プレス
青森県三沢市の「星野リゾート 青森屋」は、青森伝統の四大祭りが迫力満点のショーレストラン、津軽三味線の演奏が毎夜繰り広げられる、エンターテインメント色満載の温泉宿。温泉旅行の目玉である露天風呂「浮湯」には、粉雪舞う冬だけの特別なお楽しみも。一般的な温泉旅館の枠にとらわれない“青森文化のテーマパーク”のような文化体験ができる「星野リゾート 青森屋」の宿泊レポートをお届け。実際に現地で感じた魅力をご紹介します。
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青森屋は『のれそれ(※青森の方言で目一杯という意味)青森~ひとものがたり~』をコンセプトに、祭りや方言、食などの青森の文化をとことん満喫できるお宿です。
青森屋は、県内外のゲストに地元の祭り、食文化、伝統工芸品などの魅力を広く伝えたいという思いが施設づくりの根本にあり、地元が誇る様々なコンテンツを滞在中に至る所から感じられる要素が満載。
総敷地面積は約22万坪と、星野リゾート系列の中でもトップクラスの広さ。温泉や客室がある宿泊棟に加え、隣接する大きな池を囲むように足湯、あおもり藍テラス、八幡馬ラウンジなどの付帯施設が点在、ゆっくり歩いて一周40分ほど。
雪景色に彩られた青森の冬の寒さを肌で感じつつ、美味しい食や多彩なアクティビティを楽しむことができます。
東京から青森屋まで行く際は、新幹線で最寄りの八戸駅まで約3時間強。八戸駅、三沢駅、三沢空港、青森空港から無料送迎シャトルバスが運行していて、三沢駅以外は宿泊予定日の3日前までの予約が必要です。
送迎バスでエントランス前に近づくと、巨大な祝い旗を振って威勢よくお出迎えしてくれるスタッフの姿が。バスを降りると、藁笠をかぶった雪ん子とポニーが私たちを可愛くお出迎え。青森流の心温まるおもてなしのおかげで、チェックイン前からほっこりした気分に。
温泉旅の醍醐味といえば、和室でゆっくりくつろぐひととき。特別なことをせずに、夕食まで布団でひとねむりしたり、畳でごろごろしたり、人目を気にせずのんびり過ごす時間こそ最高に幸せですよね。
青森屋の客室は、期待を裏切らない和の風情を感じられる内装。客室タイプごとに“えんつこ(=ゆりかご)”“あずまし(=心地よい)”といった青森弁にちなんだ名称がつけられている点がユニーク。
特にふたりきりの時間を大切にしたいカップルにおすすめなのが、“あずまし”タイプの客室。青森県の伝統工芸品である八幡馬や南部裂織を調度品として備えた木のぬくもり溢れる空間に半露天風呂を完備。豊かな自然を眺めながら、いつでも好きな時に何度でも温泉を楽しめます。
また、天の川を意味する客室名の“うんかん”は、高層階にあり見晴らしの良さは抜群。“おぐらみ”は、りんごを加工した際に残る皮や枝などを利用して作ったりんご輪紙の障子と南部菱刺しを設えた内装に、職人の技が光ります。
「星野リゾート 青森屋」の中心となる「じゃわめぐ広場」には、青森らしい様々なエンターテインメントが揃っているのに加え、深夜0時まで営業している「ヨッテマレ酒場」と、名産品が豊富に揃う土産物屋を併設。真っ赤なりんごのようなぼんぼりが、昭和レトロな雰囲気を醸し出しています。
青森県のイカの水揚げ量が全国トップクラスであることにちなんだ親子イカこたつや、シャリシャリの冷凍りんごが出てくる雪ん子りんご販売機は無料で利用可能。
広場から客室棟へとつながる提灯回廊は、館内随一のSNS映えスポット。
「じゃわめぐ広場」の一角にある「浴衣処いろは」で好きな浴衣をレンタルして、華やかな和の風情溢れる思い出の1枚を写真に残してみて。
また、中央のステージでは毎晩「じゃわめぐショー」という伝統芸能の南部民謡や津軽三味線の演奏が行われ、本場で生の音を聞けるとあって開始前から多くの人が。特に、世界大会で第一位をとった「スコップ三味線」は、スコップと栓抜きの2つだけで成立する演奏に驚かされます。
食前後の一杯を楽しむのにぴったりな「ヨッテマレ酒場」では、青森の豊富な地酒とおつまみを中心にしたメニューを用意。イカの形をしたおもしろスイーツをオーダーできたり、ほたて釣りも楽しめます。
そして朝の「じゃわめぐ広場」では、誰でも自由に参加できる青森弁のラジオ体操が毎日開催。体操中の指示はすべて青森弁で行われるので、普段聞きなれない言葉ばかりでとっても新鮮に感じられますよ。
夕食会場となる「みちのく祭りや」は、青森の四大祭りを1年中楽しめるショーレストラン。
ステージ上に、八戸三社大祭、青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつりの3種のねぶたがずらりと並び、もう一つエントランス階段下に五所川原立佞武多(8分の1の縮小サイズ)を展示。合計4つの祭りを365日毎日観られるのが特徴です。
肝心のお食事はコース形式の和食膳で、前菜からはじまり、汁物の郷土料理せんべい汁、5段重ねのせいろ料理がメイン。セイロの中身は、帆立のバター醤油蒸し、牛肉の蒸し物、りんごと豚肉の煮物と段ごとに中身が異なり、ひとつセイロを開けるたびワクワク感も味わえます。
食事も中盤に差し掛かると、力強く響く太鼓の音に合わせ、実際の祭りで使用されていた本物の山車による迫力あるショーが繰り広げられ、至る所から歓声が。津軽地方のお囃子、南部地方のお囃子、青森ねぶた祭のお囃子に心揺さぶられます。
最後の跳人(はねと)体験はレストランにいる方なら誰でも飛び入り参加が可能。振り付けも簡単なので、踊りなれたスタッフと一緒にぴょんぴょん飛び跳ね、楽しい気分のまま旅の夜は過ぎていきます。
青森屋で毎年冬の風物詩となっているのが、露天風呂前の池に巨大なねぶた灯篭を浮かべた「ねぶり流し灯篭」という絶景雪見露天。
「ねぶり流し」とは穢(けが)れを祓(はら)うために川や海に灯篭を流したとされる行事で、一説によると「青森ねぶた祭」の起源とも言われています。
青森屋では、露天風呂「浮湯」の周りの池にねぶたの山車と、宿泊者が書いた願い事を乗せた小灯篭を浮かべて再現。池の水面にゆらゆら揺れる山車は「毘沙門天(びしゃもんてん)」というホテルオリジナル。
湯けむりに包まれたねぶたの山車が迫力と旅情を誘い、粉雪が舞う雪国ならではの温泉体験に、さらなる情緒をもたらしてくれています。朝はねぶた灯篭も出車も撤去されてしまうため、冬の夜にぜひ温泉を楽しんでみて。
ちなみに朝風呂派なら、ホテルから少し離れた場所にある「元湯」の利用もおすすめ。こちらは内湯のみですが、壁の窓ガラスを彩るカラフルな津軽びいどろから朝日が差し込み、昭和レトロな空間でなんとも神秘的な気分を味わえます。
もうひとつの冬限定の見どころが、大迫力の屋外ねぶた展示。池の脇に建つ浮御堂にて、冬の4ヶ月限定で様々なねぶたを展示しており、こちらも見どころのひとつとなっています。
夜はライトアップされたねぶたが非常に幻想的。雨風にさらされても綺麗な状態を保つため、定期的に和紙の張り替えを行っています。冬のねぶたは青森県内でも非常に珍しいとされているので、ロビーカウンターで借りられる提灯片手に夜の散策を楽しんでみて。
青森屋が所有する広い公園の一角に建つ「八幡馬ラウンジ」は、ぜひ立ち寄ってみてほしい宿泊者限定のくつろぎスペース。
古民家のような造りの空間に、庭の風景を臨むゆったりしたソファ席が用意されていて、宿泊者であればバースペースのりんごのシードルやごぼう茶ラテ、地酒、お菓子を自由に頂くことができます。昼と夜で雰囲気が全く違うので、ぜひ空き時間に立ち寄ってみて。
朝食会場となる「南部曲屋」は、青森県南部地方の伝統建築物を改装して、再利用した古民家レストラン。屋内に本格的な囲炉裏があり、太い梁と屋根まで吹き抜けた天井を貫く立派な木の幹がそのまま残されています。
青森県南部地方は古くから良馬の産地として知られ、「星野リゾート 青森屋」がある三沢市には、かつて旧南部藩で一番大きな牧場がありました。この地方の古民家では、馬と人が同じ屋根の下で暮らすという独特の文化があり、「南部曲屋」は元々農家の住居として実際に使用されていた建物を再利用しているため、馬と生活を共にしていた頃の名残が感じられます。
この日のメニューは、小鉢6種の篭森と、ねぶた漬けと牛蒡の和え物、帆立味噌貝焼きなど。虹鱒は囲炉裏の炭火でじっくり焼かれたもの、どれも炊き立てほかほかの土鍋ごはんに合うものばかりです。
この土地で大切に育まれてきた馬との触れ合いをゲストも楽しめるよう、青森屋では、人間のスタッフだけででなく、到着時にお出迎えしてくれたポニーを含む4頭の馬がスタッフとして勤務。その愛らしい姿でゲストを癒したり、馬車をひいてリゾート敷地を巡る役割を担っています。
冬の間は総ヒバ造りの馬車で、真冬の公園巡りを楽しむ「ストーブ馬車」というアクティビティが登場。伝統工芸品「八幡馬」を象った薪ストーブを設えた馬車に乗って、雪化粧した自然豊かな池の周りを馬車でのんびり周遊するという内容です。
馬車は最大6名掛け。周遊途中で、雪ん子が馬車へやってきて、南部せんべいではさんだアイスと温かいお茶でおもてなしをしてくれたり、騎手が馬車の中でスルメを炙ってくれたりと、素敵な心遣いのおかげで短い乗車時間も楽しく過ごせます。
星野リゾートが日本各地で運営する施設の中でも、青森屋は食事や温泉など滞在中のあらゆるシーンで、青森の文化を感じることができるのが一番の魅力。そんな青森屋に2019年4月、本物のねぶた装飾が施された唯一無二の新客室「青森ねぶたの間」がオープンします。
「古代東北の歴史」を全体テーマに掲げ、玄関に入った瞬間から、主室、寝室まで、あらゆる場所に勇ましいねぶた絵や立体ねぶたを構えることで、寝ても覚めてもねぶたの迫力を感じられる客室となるのだとか。
夏は1日1組限定の女子会空間「金魚ねぷた処」も登場♡
その土地ならではの食事や魅力的な温泉に加え、地元に根付く風土やカルチャーをも身をもって体験させてくれる、エンターテインメント性の高さ。単なる温泉旅行で終わらない、“青森文化のテーマパーク”という表現がぴったりな温泉宿で、思い出に残る青森旅行を楽しんでみませんか。(女子旅プレス/modelpress編集部)
住所:青森県三沢市字古間木山56
電話番号:0570-073-022(星野リゾート予約センター)
アクセス:青い森鉄道三沢駅より徒歩10分(無料送迎バスあり)
三沢空港、青森空港、JR八戸駅より無料送迎バスあり(要予約)
客室数:236室 チェックイン15:00/チェックアウト 12:00
宿泊料金:1泊2食付 2名1室利用時 1名あたり 17,000円~(税・サ込)
※「南部曲屋」での食事は季節や仕入れ状況により、メニューは変更になる場合があります。
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。
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目次
- 星野リゾート内トップクラスの敷地面積を誇る「星野リゾート 青森屋」
- 可愛い雪ん子&ポニーのおもてなしに癒される
- カップルの記念日旅行にもおすすめ!客室で温泉を“ふたり占め”
- 写真撮影したくなる!青森流のエンタメが勢ぞろい「じゃわめぐ広場」
- 青森四大ねぶた祭を毎晩開催!「みちのく祭りや」
- ねぶた×灯篭が幻想的!湯舟でもお祭り気分の雪見露天風呂
- 4ヶ月限定の冬のねぶたライトアップ
- 公園の探索中にのんびりくつろぎたい「八幡馬ラウンジ」
- 茅葺屋根の古民家レストラン「南部曲屋」で栄養満点の朝食を
- 可愛いポニーの馬車に乗ってのんびり公園散策
- 2019年の目玉は新客室「ねぶたの間」
- 「星野リゾート 青森屋」施設概要
星野リゾート内トップクラスの敷地面積を誇る「星野リゾート 青森屋」
青森屋は『のれそれ(※青森の方言で目一杯という意味)青森~ひとものがたり~』をコンセプトに、祭りや方言、食などの青森の文化をとことん満喫できるお宿です。
青森屋は、県内外のゲストに地元の祭り、食文化、伝統工芸品などの魅力を広く伝えたいという思いが施設づくりの根本にあり、地元が誇る様々なコンテンツを滞在中に至る所から感じられる要素が満載。
総敷地面積は約22万坪と、星野リゾート系列の中でもトップクラスの広さ。温泉や客室がある宿泊棟に加え、隣接する大きな池を囲むように足湯、あおもり藍テラス、八幡馬ラウンジなどの付帯施設が点在、ゆっくり歩いて一周40分ほど。
雪景色に彩られた青森の冬の寒さを肌で感じつつ、美味しい食や多彩なアクティビティを楽しむことができます。
可愛い雪ん子&ポニーのおもてなしに癒される
東京から青森屋まで行く際は、新幹線で最寄りの八戸駅まで約3時間強。八戸駅、三沢駅、三沢空港、青森空港から無料送迎シャトルバスが運行していて、三沢駅以外は宿泊予定日の3日前までの予約が必要です。
送迎バスでエントランス前に近づくと、巨大な祝い旗を振って威勢よくお出迎えしてくれるスタッフの姿が。バスを降りると、藁笠をかぶった雪ん子とポニーが私たちを可愛くお出迎え。青森流の心温まるおもてなしのおかげで、チェックイン前からほっこりした気分に。
カップルの記念日旅行にもおすすめ!客室で温泉を“ふたり占め”
温泉旅の醍醐味といえば、和室でゆっくりくつろぐひととき。特別なことをせずに、夕食まで布団でひとねむりしたり、畳でごろごろしたり、人目を気にせずのんびり過ごす時間こそ最高に幸せですよね。
青森屋の客室は、期待を裏切らない和の風情を感じられる内装。客室タイプごとに“えんつこ(=ゆりかご)”“あずまし(=心地よい)”といった青森弁にちなんだ名称がつけられている点がユニーク。
特にふたりきりの時間を大切にしたいカップルにおすすめなのが、“あずまし”タイプの客室。青森県の伝統工芸品である八幡馬や南部裂織を調度品として備えた木のぬくもり溢れる空間に半露天風呂を完備。豊かな自然を眺めながら、いつでも好きな時に何度でも温泉を楽しめます。
また、天の川を意味する客室名の“うんかん”は、高層階にあり見晴らしの良さは抜群。“おぐらみ”は、りんごを加工した際に残る皮や枝などを利用して作ったりんご輪紙の障子と南部菱刺しを設えた内装に、職人の技が光ります。
写真撮影したくなる!青森流のエンタメが勢ぞろい「じゃわめぐ広場」
「星野リゾート 青森屋」の中心となる「じゃわめぐ広場」には、青森らしい様々なエンターテインメントが揃っているのに加え、深夜0時まで営業している「ヨッテマレ酒場」と、名産品が豊富に揃う土産物屋を併設。真っ赤なりんごのようなぼんぼりが、昭和レトロな雰囲気を醸し出しています。
青森県のイカの水揚げ量が全国トップクラスであることにちなんだ親子イカこたつや、シャリシャリの冷凍りんごが出てくる雪ん子りんご販売機は無料で利用可能。
広場から客室棟へとつながる提灯回廊は、館内随一のSNS映えスポット。
「じゃわめぐ広場」の一角にある「浴衣処いろは」で好きな浴衣をレンタルして、華やかな和の風情溢れる思い出の1枚を写真に残してみて。
また、中央のステージでは毎晩「じゃわめぐショー」という伝統芸能の南部民謡や津軽三味線の演奏が行われ、本場で生の音を聞けるとあって開始前から多くの人が。特に、世界大会で第一位をとった「スコップ三味線」は、スコップと栓抜きの2つだけで成立する演奏に驚かされます。
食前後の一杯を楽しむのにぴったりな「ヨッテマレ酒場」では、青森の豊富な地酒とおつまみを中心にしたメニューを用意。イカの形をしたおもしろスイーツをオーダーできたり、ほたて釣りも楽しめます。
そして朝の「じゃわめぐ広場」では、誰でも自由に参加できる青森弁のラジオ体操が毎日開催。体操中の指示はすべて青森弁で行われるので、普段聞きなれない言葉ばかりでとっても新鮮に感じられますよ。
青森四大ねぶた祭を毎晩開催!「みちのく祭りや」
夕食会場となる「みちのく祭りや」は、青森の四大祭りを1年中楽しめるショーレストラン。
ステージ上に、八戸三社大祭、青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつりの3種のねぶたがずらりと並び、もう一つエントランス階段下に五所川原立佞武多(8分の1の縮小サイズ)を展示。合計4つの祭りを365日毎日観られるのが特徴です。
肝心のお食事はコース形式の和食膳で、前菜からはじまり、汁物の郷土料理せんべい汁、5段重ねのせいろ料理がメイン。セイロの中身は、帆立のバター醤油蒸し、牛肉の蒸し物、りんごと豚肉の煮物と段ごとに中身が異なり、ひとつセイロを開けるたびワクワク感も味わえます。
食事も中盤に差し掛かると、力強く響く太鼓の音に合わせ、実際の祭りで使用されていた本物の山車による迫力あるショーが繰り広げられ、至る所から歓声が。津軽地方のお囃子、南部地方のお囃子、青森ねぶた祭のお囃子に心揺さぶられます。
最後の跳人(はねと)体験はレストランにいる方なら誰でも飛び入り参加が可能。振り付けも簡単なので、踊りなれたスタッフと一緒にぴょんぴょん飛び跳ね、楽しい気分のまま旅の夜は過ぎていきます。
ねぶた×灯篭が幻想的!湯舟でもお祭り気分の雪見露天風呂
青森屋で毎年冬の風物詩となっているのが、露天風呂前の池に巨大なねぶた灯篭を浮かべた「ねぶり流し灯篭」という絶景雪見露天。
「ねぶり流し」とは穢(けが)れを祓(はら)うために川や海に灯篭を流したとされる行事で、一説によると「青森ねぶた祭」の起源とも言われています。
青森屋では、露天風呂「浮湯」の周りの池にねぶたの山車と、宿泊者が書いた願い事を乗せた小灯篭を浮かべて再現。池の水面にゆらゆら揺れる山車は「毘沙門天(びしゃもんてん)」というホテルオリジナル。
湯けむりに包まれたねぶたの山車が迫力と旅情を誘い、粉雪が舞う雪国ならではの温泉体験に、さらなる情緒をもたらしてくれています。朝はねぶた灯篭も出車も撤去されてしまうため、冬の夜にぜひ温泉を楽しんでみて。
ちなみに朝風呂派なら、ホテルから少し離れた場所にある「元湯」の利用もおすすめ。こちらは内湯のみですが、壁の窓ガラスを彩るカラフルな津軽びいどろから朝日が差し込み、昭和レトロな空間でなんとも神秘的な気分を味わえます。
4ヶ月限定の冬のねぶたライトアップ
もうひとつの冬限定の見どころが、大迫力の屋外ねぶた展示。池の脇に建つ浮御堂にて、冬の4ヶ月限定で様々なねぶたを展示しており、こちらも見どころのひとつとなっています。
夜はライトアップされたねぶたが非常に幻想的。雨風にさらされても綺麗な状態を保つため、定期的に和紙の張り替えを行っています。冬のねぶたは青森県内でも非常に珍しいとされているので、ロビーカウンターで借りられる提灯片手に夜の散策を楽しんでみて。
公園の探索中にのんびりくつろぎたい「八幡馬ラウンジ」
青森屋が所有する広い公園の一角に建つ「八幡馬ラウンジ」は、ぜひ立ち寄ってみてほしい宿泊者限定のくつろぎスペース。
古民家のような造りの空間に、庭の風景を臨むゆったりしたソファ席が用意されていて、宿泊者であればバースペースのりんごのシードルやごぼう茶ラテ、地酒、お菓子を自由に頂くことができます。昼と夜で雰囲気が全く違うので、ぜひ空き時間に立ち寄ってみて。
茅葺屋根の古民家レストラン「南部曲屋」で栄養満点の朝食を
朝食会場となる「南部曲屋」は、青森県南部地方の伝統建築物を改装して、再利用した古民家レストラン。屋内に本格的な囲炉裏があり、太い梁と屋根まで吹き抜けた天井を貫く立派な木の幹がそのまま残されています。
青森県南部地方は古くから良馬の産地として知られ、「星野リゾート 青森屋」がある三沢市には、かつて旧南部藩で一番大きな牧場がありました。この地方の古民家では、馬と人が同じ屋根の下で暮らすという独特の文化があり、「南部曲屋」は元々農家の住居として実際に使用されていた建物を再利用しているため、馬と生活を共にしていた頃の名残が感じられます。
この日のメニューは、小鉢6種の篭森と、ねぶた漬けと牛蒡の和え物、帆立味噌貝焼きなど。虹鱒は囲炉裏の炭火でじっくり焼かれたもの、どれも炊き立てほかほかの土鍋ごはんに合うものばかりです。
可愛いポニーの馬車に乗ってのんびり公園散策
この土地で大切に育まれてきた馬との触れ合いをゲストも楽しめるよう、青森屋では、人間のスタッフだけででなく、到着時にお出迎えしてくれたポニーを含む4頭の馬がスタッフとして勤務。その愛らしい姿でゲストを癒したり、馬車をひいてリゾート敷地を巡る役割を担っています。
冬の間は総ヒバ造りの馬車で、真冬の公園巡りを楽しむ「ストーブ馬車」というアクティビティが登場。伝統工芸品「八幡馬」を象った薪ストーブを設えた馬車に乗って、雪化粧した自然豊かな池の周りを馬車でのんびり周遊するという内容です。
馬車は最大6名掛け。周遊途中で、雪ん子が馬車へやってきて、南部せんべいではさんだアイスと温かいお茶でおもてなしをしてくれたり、騎手が馬車の中でスルメを炙ってくれたりと、素敵な心遣いのおかげで短い乗車時間も楽しく過ごせます。
2019年の目玉は新客室「ねぶたの間」
星野リゾートが日本各地で運営する施設の中でも、青森屋は食事や温泉など滞在中のあらゆるシーンで、青森の文化を感じることができるのが一番の魅力。そんな青森屋に2019年4月、本物のねぶた装飾が施された唯一無二の新客室「青森ねぶたの間」がオープンします。
「古代東北の歴史」を全体テーマに掲げ、玄関に入った瞬間から、主室、寝室まで、あらゆる場所に勇ましいねぶた絵や立体ねぶたを構えることで、寝ても覚めてもねぶたの迫力を感じられる客室となるのだとか。
夏は1日1組限定の女子会空間「金魚ねぷた処」も登場♡
その土地ならではの食事や魅力的な温泉に加え、地元に根付く風土やカルチャーをも身をもって体験させてくれる、エンターテインメント性の高さ。単なる温泉旅行で終わらない、“青森文化のテーマパーク”という表現がぴったりな温泉宿で、思い出に残る青森旅行を楽しんでみませんか。(女子旅プレス/modelpress編集部)
「星野リゾート 青森屋」施設概要
住所:青森県三沢市字古間木山56
電話番号:0570-073-022(星野リゾート予約センター)
アクセス:青い森鉄道三沢駅より徒歩10分(無料送迎バスあり)
三沢空港、青森空港、JR八戸駅より無料送迎バスあり(要予約)
客室数:236室 チェックイン15:00/チェックアウト 12:00
宿泊料金:1泊2食付 2名1室利用時 1名あたり 17,000円~(税・サ込)
※「南部曲屋」での食事は季節や仕入れ状況により、メニューは変更になる場合があります。
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。
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