MAISON SHIROは、間伐(木々が密集して過密にならないよう一部の樹木を切り取ること)される木の中から柱や壁に使う木が選ばれています。建築資材となる木材を森のために丁寧に作業をしている林業従事者から直接購入し、柱や梁といった構造材だけでなく、壁や床の裏側にある見えない下地材や外壁、造作家具もすべてこうした木材のみで完成しました。 MAISON SHIROを建てるために森の木を伐採するのではなく、森を保全するために間伐された木を最大限に使用する。まさに“森の都合”に合わせて建てられた一棟です。 建築で余った木材で家具も制作されていますが、それでも余ってしまったザツガバの端材は、北海道在住の木工作家の手によってドアハンドルに。森のことを考えて作られた結果、細部までおしゃれな空間に仕上がっています。
SHIROの世界に浸れる空間
光が差し込む明るいリビングルーム。家電や調理器具が揃うキッチンや、松ぼっくりや枝など森の資源を活用する薪ストーブ、木のぬくもりを感じられるインテリアなど、ゆったりとくつろげる空間となっています。 2023年に北海道砂川市にオープンしたSHIROの「みんなの工場」を建設した際に余った、フローリングやウッドデッキの床材なども使用されているのだそう。 リビングルームには、SHIROの製品と一緒に、店舗で使われていたブランドロゴのネオンサインやブランドの信念などがディスプレイされている棚が。実際に MAISON SHIROで使われている木材のサンプルなども置かれているので、直接手に触れてみて、どこに使われている木か予想しながらお部屋を巡るのも楽しそう。
施設に併設されているプライベートサウナは、本場フィンランドの IKI STOVE(イキ ストーブ)が設置されており、爽快な熱気・熱波を感じることができます。 サウナに使われているのは、北海道愛別町の白樺やカラマツの加工で出た端材たち。壁には、繰り返し使用できる試香ツールとしてSHIROの店舗でも使われている札幌軟石が使われています。また、「シロラボラトリー」で蒸留した蒸留水をロウリュとして使うことが可能。自然の恵みを全身で受けることができる、特別なサウナ体験ができます。