ふわふわ雲みたい!沖縄のぶくぶく茶の泡感がスゴい
そのまま飲む緑茶や、ミルクや砂糖を入れて飲む紅茶など、色々なお茶の味わい方がありますが、泡を食べるお茶が南国沖縄にあるのをご存知ですか?
その名も「ぶくぶく茶」。
ぶくぶく茶は泡を楽しむお茶ですが、カプチーノや抹茶ラテのフォーム(泡)のような量を想像すると驚くほどの大盛りの泡です。カップの中に泡があるというよりも、お茶の上に泡がこんもりのっている状態です。茶碗に盛られているさまは遠くから見ると白米ごはんか、かき氷かといった佇まいです。
見た目のインパクトがすごいぶくぶく茶。お茶とは思えないモコモコの泡はソフトクリームのようですが甘みはなく、乳脂肪分や卵なども入っていません。
これは炒り米を煎じた液と沖縄でよく飲まれているさんぴん茶や番茶を混ぜた茶液を泡立てたものです。
ブレンドした茶水を、ぶくぶく茶専用の直径25cmほどの大きな木鉢「ブクブク皿(ブクブク鉢)」にいれて、これまた大きな茶筅(ちゃせん)で泡立てます。
■ この記事の完全版(全画像付き)を見る
できあがった泡を、お茶と少量の赤飯が入った茶碗の上にこんもりと盛り付け、上から砕いたビーナッツをトッピングしたらできあがり!他のお茶を使うこともあり、赤飯が入ってないものもあります。
ぶくぶく茶は沖縄の本島の那覇市内に昔からあるお茶で、お祝い事に飲まれていました。戦後40年あまりも途絶えていたのですが、近年復活されいまでは観光客に人気です。那覇市内にもぶくぶく茶が楽しめるスポットがいくつかあります。
■自分で泡を作る!専門店でぶくぶく茶体験
筆者も沖縄に訪れた際に首里城近くのぶくぶく茶専門店「嘉例山房」でぶくぶく茶体験をしました。自分で茶筅を使ってぶくぶく茶の泡を点てていくのですが、何しろはじめてのことでなかなか難しい!店主いわく、表面をすくって空気をいれるように泡立てるのがコツとか。
お店の方のお手本を参考にシャカシャカ。シャカシャカ。泡がブクブクから次第にアワアワへ…気づくとフワフワの泡が!コツをおぼえるとお茶からモコモコの泡ができるのが面白いです。
それでも2人分の泡を作るのは結構大変。泡立てること数分。なんとか大量の泡を作り出しました。できた泡を茶器にこんもりと盛ります。
ピーナッツと黒糖の粉をお好みでかけます。スプーンですくいそうな見た目ですが、お茶なので、お茶碗を両手で持って恐る恐る口に持って行きいます。
ミルクフォームと違い、ぶくぶく茶の泡は口にいれるとさらっと溶けていき、ほんのりお茶の味と香ばしい炒り米の香りが残ります。実に不思議な飲み心地です。
子供のころ空に浮かぶ雲を食べれたらなーと思ったものですが、ふんわりした白い泡のお茶碗を持つとワクワクします。
ぶくぶく茶とセットでお茶菓子やフルーツが付いてきます。赤い器はピーナッツと黒糖の粉。泡はお代わりOK。泡が無くなったらまた泡立てて盛ります。
嘉例山房ではベースになるお茶はさんぴん茶だけでなく、他のお茶にすることも。ハイビスカスやウコン、薬草といったものから、中にはゴーヤーなんてものも。どんなお茶になるのか想像できません…
・ぶくぶく(福々)茶の種類:
玄米さんぴん茶、まるかん茶(薬草)、薬草(13種)、サンニン(月桃)、ウッチン(ウコン)ゴーヤー(ニガウリ)、ペパーミント、レモングラス、ハイビスカス、ジャスミン花茶、コーヒー
■沖縄はぶくぶく茶天国!
最近ではガイドブックでも特集が組まれ、観光客にも人気のぶくぶく茶。沖縄の古民家で昔ながらのスタイルで提供してくれるお茶屋さんや、自分で泡を立てさせてくれるお茶屋さんなどがあります。筆者が訪れた際にも、海外からのお客さんが楽しそうに茶筅で泡立てているところを写真に撮っていました。見て楽しい、作って楽しい沖縄のぶくぶく茶はそのレア感もあって、インスタなどでシェアしたくなるのもわかります。
個性的で不思議なお茶ですが、実は同じように泡立てて飲むお茶は他にも存在します。江戸時代中期に永谷宗円が「青製煎茶製法」を考案し、その後庶民に煎茶が普及する前までは、地域ごとに特徴のあるお茶が飲まれていました。
番茶を泡立てて飲むお茶も各地にあったようですが、富山のバタバタ茶、島根のぼてぼて茶、愛媛のぼて茶などが現在も残っています。
これらのお茶は「振り茶」とも呼ばれます。一人用の茶碗で茶筅を振って泡立てるのでそう呼ばれているといった説も。
一方、沖縄のぶくぶく茶は大きな鉢を使って泡立てます。お茶碗の上に盛れるほど泡がふわふわなのもぶくぶく茶の特徴です。
沖縄のさんご礁(琉球石灰岩)の成分が含まれた硬水を使っているので、ふわふわの泡ができるのだとか。
夏の旅行で沖縄本島を訪れた際には、沖縄料理もよいですが、めずらしい泡のお茶「ぶくぶく茶」も楽しんでみては。
(satomin@日本茶インストラクター)
※すべての画像は元記事をご覧ください。(元記事は下部の関連記事からご覧いただけます。)
その名も「ぶくぶく茶」。
ぶくぶく茶は泡を楽しむお茶ですが、カプチーノや抹茶ラテのフォーム(泡)のような量を想像すると驚くほどの大盛りの泡です。カップの中に泡があるというよりも、お茶の上に泡がこんもりのっている状態です。茶碗に盛られているさまは遠くから見ると白米ごはんか、かき氷かといった佇まいです。
見た目のインパクトがすごいぶくぶく茶。お茶とは思えないモコモコの泡はソフトクリームのようですが甘みはなく、乳脂肪分や卵なども入っていません。
これは炒り米を煎じた液と沖縄でよく飲まれているさんぴん茶や番茶を混ぜた茶液を泡立てたものです。
ブレンドした茶水を、ぶくぶく茶専用の直径25cmほどの大きな木鉢「ブクブク皿(ブクブク鉢)」にいれて、これまた大きな茶筅(ちゃせん)で泡立てます。
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できあがった泡を、お茶と少量の赤飯が入った茶碗の上にこんもりと盛り付け、上から砕いたビーナッツをトッピングしたらできあがり!他のお茶を使うこともあり、赤飯が入ってないものもあります。
ぶくぶく茶は沖縄の本島の那覇市内に昔からあるお茶で、お祝い事に飲まれていました。戦後40年あまりも途絶えていたのですが、近年復活されいまでは観光客に人気です。那覇市内にもぶくぶく茶が楽しめるスポットがいくつかあります。
■自分で泡を作る!専門店でぶくぶく茶体験
筆者も沖縄に訪れた際に首里城近くのぶくぶく茶専門店「嘉例山房」でぶくぶく茶体験をしました。自分で茶筅を使ってぶくぶく茶の泡を点てていくのですが、何しろはじめてのことでなかなか難しい!店主いわく、表面をすくって空気をいれるように泡立てるのがコツとか。
お店の方のお手本を参考にシャカシャカ。シャカシャカ。泡がブクブクから次第にアワアワへ…気づくとフワフワの泡が!コツをおぼえるとお茶からモコモコの泡ができるのが面白いです。
それでも2人分の泡を作るのは結構大変。泡立てること数分。なんとか大量の泡を作り出しました。できた泡を茶器にこんもりと盛ります。
ピーナッツと黒糖の粉をお好みでかけます。スプーンですくいそうな見た目ですが、お茶なので、お茶碗を両手で持って恐る恐る口に持って行きいます。
ミルクフォームと違い、ぶくぶく茶の泡は口にいれるとさらっと溶けていき、ほんのりお茶の味と香ばしい炒り米の香りが残ります。実に不思議な飲み心地です。
子供のころ空に浮かぶ雲を食べれたらなーと思ったものですが、ふんわりした白い泡のお茶碗を持つとワクワクします。
ぶくぶく茶とセットでお茶菓子やフルーツが付いてきます。赤い器はピーナッツと黒糖の粉。泡はお代わりOK。泡が無くなったらまた泡立てて盛ります。
嘉例山房ではベースになるお茶はさんぴん茶だけでなく、他のお茶にすることも。ハイビスカスやウコン、薬草といったものから、中にはゴーヤーなんてものも。どんなお茶になるのか想像できません…
・ぶくぶく(福々)茶の種類:
玄米さんぴん茶、まるかん茶(薬草)、薬草(13種)、サンニン(月桃)、ウッチン(ウコン)ゴーヤー(ニガウリ)、ペパーミント、レモングラス、ハイビスカス、ジャスミン花茶、コーヒー
■沖縄はぶくぶく茶天国!
最近ではガイドブックでも特集が組まれ、観光客にも人気のぶくぶく茶。沖縄の古民家で昔ながらのスタイルで提供してくれるお茶屋さんや、自分で泡を立てさせてくれるお茶屋さんなどがあります。筆者が訪れた際にも、海外からのお客さんが楽しそうに茶筅で泡立てているところを写真に撮っていました。見て楽しい、作って楽しい沖縄のぶくぶく茶はそのレア感もあって、インスタなどでシェアしたくなるのもわかります。
個性的で不思議なお茶ですが、実は同じように泡立てて飲むお茶は他にも存在します。江戸時代中期に永谷宗円が「青製煎茶製法」を考案し、その後庶民に煎茶が普及する前までは、地域ごとに特徴のあるお茶が飲まれていました。
番茶を泡立てて飲むお茶も各地にあったようですが、富山のバタバタ茶、島根のぼてぼて茶、愛媛のぼて茶などが現在も残っています。
これらのお茶は「振り茶」とも呼ばれます。一人用の茶碗で茶筅を振って泡立てるのでそう呼ばれているといった説も。
一方、沖縄のぶくぶく茶は大きな鉢を使って泡立てます。お茶碗の上に盛れるほど泡がふわふわなのもぶくぶく茶の特徴です。
沖縄のさんご礁(琉球石灰岩)の成分が含まれた硬水を使っているので、ふわふわの泡ができるのだとか。
夏の旅行で沖縄本島を訪れた際には、沖縄料理もよいですが、めずらしい泡のお茶「ぶくぶく茶」も楽しんでみては。
(satomin@日本茶インストラクター)
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