オーストリア“王家御用達”ベーカリー日本初上陸 限定スイーツも展開
2015年9月5日(土)、オーストリアの老舗ベーカリー「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」が日本初上陸。オーストリア王家御用達の伝統のレシピで作るパンや、日本限定のオープンサンド、スイーツをスペシャルティコーヒーとともに楽しめる。
「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」とは?
中世の建物が数多く残る旧市街やエッゲンベルク城などを有する街全体が世界遺産に登録されている、オーストリアの歴史の街・グラーツで、14世紀には既に営業をしていたと伝えられているグラーツ最古のベーカリー。
1883年、ハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のグラーツ滞在に際してパンを献上して以来、王家の食卓へパンを供給し続け、1888年5月には「オーストリアーハンガリー帝国王家御用達」の称号を授与された。
現在、王家御用達ベーカリーとしてはもちろんのこと、歴史の街グラーツが誇る観光名所として多くの観光客の訪問を受けている。
王家御用達の証“双頭の鷲”
ハプスブルク家の象徴である“双頭の鷲”をトレードマークに使用できるのは、御用達店だけに与えられた特権で、現在も大きく翼を広げた紋章が、見事な樫の木のレリーフとともに誇らしげに、本店のファサードを飾っている。
“双頭の鷲”の下にちいさく添えられた「k.u.k.」の文字は、kaiserlich und königlich=「王家および帝国の」を意味する略語。通称「カー・ウント・カー」と呼ばれ、王家御用達店の別称として広く知られている。
王家御用達の伝統の味を現代に伝える
レシピの大半は王家御用達の称号を授かった当時のまま伝統の味を継承。ひとつひとつ職人の手で成形する「ハンドカイザー」など、皇帝が食したパンと同じものを、同じ製法で、毎日作り続けている。
また伝統のレシピの中には、フランツ・ヨーゼフ1世の妻であるエリザベート皇后のために考案した一口菓子「シシーブッセル」もある。
世界初となる支店が日本にオープン
これまで海外はおろか、グラーツ市内からも出たことのない同店が海外初出店の地に選んだのは、東京・神田のマーチエキュート神田万世橋。
“ヨーロッパ以外の文化圏に、ウィーン菓子の伝統をトレンドではなく、文化として広めたい”という想いを強く持つ同店の店主ロベルト・エーデッガー氏が、ヨーロッパ文化に親しみの強い日本、老舗の名店が多く伝統的な文化が根付く神田、そして歴史的な重厚感のあるマーチエキュートの赤レンガ高架橋を気に入ったことから、今回の出店が実現した。
王家御用達のレシピを受け継ぐ者
伝統のレシピを日本で受け継ぐのは、1999年のオープン以来、日本におけるオーストリア食文化の普及に努めてきた、ウィーン菓子店「Neues(ノイエス)」のオーナーシェフ野澤孝彦氏。
当代店主ロベルト・エーデッガー氏とは、オーストリアの伝統を担う者として意気投合、本来は門外不出の秘伝のレシピをエーデッガー氏から直々に伝授された数少ない職人のひとりとして、グラーツの本店と同じ技・同じ味を日本で再現してゆく。
伝統のレシピで作る焼きたてパンを日本で味わう
日本1号店では伝統のレシピで作るパンのほか、エリザベート皇后が愛したシシーブッセル、同店の本拠地であるシュタイヤマルク州の恵みをふんだんに盛り込んだオリジナルデザート、さらに日本店限定のオープンサンドとスイーツ・エーデッガートルテも登場。
オープンサンドはハムやチーズ、ホワイトアスパラ、野菜のディップを、食材の美味しさを引き立てることを第一に考えた、オープンサンド専用の手のひらサイズのパンで挟んでいる。
スペシャルティコーヒー専門店「オブスキュラ・コーヒーロースターズ」によるオリジナルブレンドコーヒーとともに至福の美味しさを味わってみては。(女子旅プレス/modelpress編集部)
ホーフベッカライ エーデッガー・タックス店舗情報
住所:東京都千代田区神田須田町1-25-4マーチエキュート神田万世橋
開業日:2015年9月5日(土)予定
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