奈良・元林院町に生活雑貨店「中川政七商店」初の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング（しかさるきつねびるぢんぐ）」が開業。中川政七商店の本店や魅力的な飲食店をはじめ各テナントを紹介していく。
構想5年以上、中川政七商店初の複合施設「鹿猿狐ビルヂング」
1716年、麻織物「奈良晒」の卸売として創業、日本の工芸をベースにした生活雑貨を企画製造・販売してきた中川政七商店による複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」。
コンセプトは、“路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良”。近鉄奈良駅より徒歩7分に位置する地上3階建ての建物内に、創業の地に満を持して構える旗艦店「中川政七商店 奈良本店」、奈良初出店となるスペシャルティコーヒー店「猿田彦珈琲」、ミシュラン一つ星掲載店による初のすき焼き店「きつね」（※「き」は喜の草書体）、まちづくりの拠点となるコワーキングスペース「JIRIN」が出店。
また中庭を通じて行き来ができる築130年の町家には、「旧 遊中川 本店（中川政七商店 奈良本店）」、茶道ブランド「茶論 奈良町店（さろん ならまちてん）」、蔵を改装したギャラリー「時蔵」および「布蔵」も併設する。
中川政七商店 奈良本店
施設の中核となる「中川政七商店 奈良本店」は、店舗は1階の一部と2階の全面、そして築130年の町家（旧 遊中川 本店）の一部にあり、日本の工芸に根差す商品約3,000点を展開。
300年の歴史が紡いできた、いまの暮らしに寄り添う暮らしの道具とともに中川政七商店が奈良で培った暮らしかた、生きかたの価値観に余すことなく触れられる、全国にここだけの場となっている。
1階では奈良を訪れた記念となるような、奈良の素材・技術・風習にちなんだ土産もの、また奈良在住の作家による作品をラインナップ。
2階では日本の工芸を活かした衣食住にまつわる商品が約60坪のフロア一面に広がり、また奈良一刀彫、赤膚焼など奈良の地で育まれてきた伝統工芸も取り揃えている。ここだけのサービスとして布製品への花鹿や鹿猿狐をモチーフにした刺繍入れも可能（550円）だ。
窓辺には、季節ごとに移ろう手績み手織り麻ののれんや、ゆったり過ごせるライブラリコーナーを用意。選りすぐりの100冊の本とともに、奈良で過ごす一日をより一層楽しめる。おあつらえ処にて、タペストリーや座布団など自分だけの麻小物のオーダーも受け付ける。
「中川政七商店 奈良本店」の一部としてリニューアルした「旧 遊中川 本店」では、日本の染織技術に支えられた服や服飾小物などが四季折々に並び、かつて麻織物を検品する際に使用していた竹竿や当時の電話ボックス、1925年パリ万博賞状、鹿避けの格子など、中川政七商店が奈良で歩んできた歴史を至る所で感じられる。
奈良の工芸に触れる麻のものづくりや麻はがきづくりなどの体験型ワークショプも随時開催。こちらは要事前予約制となる。
猿田彦珈琲 奈良 鹿猿狐ビルヂング店
東京・恵比寿にて創業したスペシャルティコーヒー専門店・猿田彦珈琲の奈良県初店舗「猿田彦珈琲 奈良 鹿猿狐ビルヂング店」は、施設内1階に出店。
猿田彦珈琲のダイレクトトレードにより調達した高品質なスペシャルティコーヒーを使用したコーヒーを始め、「中川政七商店」のグラスで提供するアルコールドリンクなどの各種ドリンクに加え、コーヒー豆の物販、猿田彦珈琲オリジナルのアイスクリーム、中川政七商店の器にて提供する欧風バターチキンカレーやビーフストロガノフといった、フード・デザートまで多彩なメニューを提供する。
奈良県初「猿田彦珈琲」詳細＞
きつね
ミシュランガイド東京掲載レストラン「sio」による、すき焼きメインのレストラン「きつね」。
ランチメニューには大和牛を奈良産の大きなお揚げで包んだ、きつねすき焼き重を。夜のメニューは大和牛を使用したすき焼きを最大限楽しめるように、奈良県産の食材をふんだんに取り入れた料理をコース仕立てで提供する。
茶論 奈良町店
茶道の新しい楽しみかた・学びかたを提案するお茶処「茶論」では、目の前で一杯ずつお茶を点てる様子をカウンター越しに眺め、濃茶ラテをはじめとする茶論オリジナルブレンドのメニューと、季節の美味しい茶菓子を味わえる。
茶道体験を気軽に楽しめる初のテイクアウトメニューとして「奈良・月ヶ瀬 煎茶 」「濃茶ラテ」なども登場する。（女子旅プレス／modelpress編集部）
鹿猿狐ビルヂング（しかさるきつねびるぢんぐ）概要
住所：奈良県奈良市元林院町22番（近鉄奈良駅より徒歩7分）
テナント：中川政七商店 奈良本店、猿田彦珈琲 奈良 鹿猿狐ビルヂング店、きつね、JIRIN、茶論 奈良町店
情報：中川政七商店
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