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デザイナーとライターが旅先で心ときめいたモノを紹介する「アムコ カルチャー&ジャーニー」

デザイナーとライターが旅先で心ときめいたモノを紹介する「アムコ カルチャー&ジャーニー」

モノ、人、暮らし…。グラフィックデザイナーとコピーライターが旅先で出逢った、心ときめくものを紹介するために本を作り、そこで紹介したものを販売するために作ったのがセレクトショップ「アムコ カルチャー&ジャーニー(amco culture & journey)」。居心地のいい空間は一歩足を踏み入れると、なぜかワクワク。このワクワクの秘密を取材してきました。

旅先での、心ときめくさまざまな出会いを紹介したい

会津のかごなどが並ぶ「アムコ カルチャー&ジャーニー(amco culture&journey)」の打ちっ放し風の店内とワンピースを着たオーナーの女性
「アムコ カルチャー&ジャーニー(amco culture&journey)」は、成り立ちがちょっとユニークなセレクトショップです。オーナーは、グラフィックデザイナーの前田義生さんと、コピーライターの瀬上昌子さん。もともと仕事で本を作る機会の多かったおふたりは、いつか独自の目線で思いのままに編集した本を作りたいという夢を持っていました。それを実現させたのが、不定期で発行している旅の本『RND_輪土(りんど)』です。前田さんが趣味のツーリングで訪れた先で、気になったモノや人に出逢うと、後日そこへ出かけて取材。その土地だからこそ生まれたモノを見つけ、それにまつわるストーリーをこの冊子で紹介しているのです。そしてストーリーを伝えるだけでなく、本の中で紹介したモノを実際に展示したり販売したりして伝えたいということから同店が誕生したそうです。現在はこのショップの店舗マネージャーをしている水杉さんを加えた3人で、心ときめく場所へと旅をして、その土地ならではの暮らしぶりや風土、歴史などを取材、紹介しているのです。

自分たちが見たもの、共感できるもの、美味しいと思えるもの

「アムコ カルチャー&ジャーニー(amco culture&journey)」で開催のイベントで奥会津のからむし布とあけびカゴが木の棚に並んでいる写真
こちらでは、多種多様なイベントや企画展を開催していますが、取材に訪れた日は「奥会津の手仕事 からむし布とあけびカゴ 展」の会期中でした。からむし布とは、奥会津の昭和村に昔から伝わる布のこと。冬が長く雪深い(雪に閉ざされる)この土地では農閑期に各家庭でさまざまなものづくりをして生活を支えてきました。このように会津では自然素材を用いてものづくりに励む作り手を総称して「工人(こうじん)さん」と言うのだそう。「アムコ カルチャー&ジャーニー」では、こうした工人さんや、職人、デザイナーといった作り手の顔が見えるモノ、作っている姿勢に共感できるモノ、食べておいしく安心できるモノなど、自分たちの心が揺さぶられるモノを紹介し続けていきたいと瀬上さんは言います。

さまざまなモノ、人、暮らし、文化を編集し発信する「アムコ」

アメリカのアンティークランプの真鍮ソケットの使用写真
「アムコ カルチャー&ジャーニー」では企画展のコーナーの他に、定番品を置いてあるスペースもあります。取材日はたまたま奥会津という純日本の文化を紹介する展示がされていましたが、その展示に混じってアメリカのアンティークランプの真鍮ソケットをオーバーホールしたものもありました。こちらは前田さんがオーバーホールしたもので、同店の常設コーナーでも販売しています。アメリカのランプソケットと奥会津の工人さんが作ったあけびのカゴがなぜかマッチしていてとてもお洒落に見えてしまうから不思議ですが、その理由はきっとこのお店の名前に由来しているのかもしれません。店名の「アムコ」とは、「編む(編集する)」+「庫(倉庫)」という意味だそう。その名の通り、瀬上さんたちの琴線にふれたさまざまなモノ、文化、その土地ならではの暮らしぶりが、この場所で編み上げられ、新たな価値を与えられているからこそ、置かれているものがすべて新しく、お洒落に感じるのではないでしょうか。

ネット空間では体験できない、リアルだからこそのワクワク体験

セレクトショップ「アムコ カルチャー&ジャーニー(amco culture & journey)」の店内で笑う女性オーナーの瀬上昌子さんと店舗マネージャーの水杉さん
この日お話をうかがった瀬上さんと水杉さんに「この活動の中で一番楽しいことはなんですか?」とお聞きしたところ、「幾度となく訪れた場所であっても、必ず新しい出会いや発見があること」「同じ日本にもまだまだ知らない暮らしや風習などがあるのを知ったとき」と即答してくれました。流行だからとか、お洒落だからといった他人目線ではなく、自分たちがワクワクしているからこそ、この空間もワクワクするスペースになっているのかもしれません。取材を通して分かったのは、ここは単なるセレクトショップではなく、瀬上さんたちが旅で体験したワクワクをおすそ分けしてくれる場所だということ。
地方を取材して作った本「RND_輪土(りんど)」のバックナンバーが白い壁に作り付けの棚に並んでいる写真
私も取材の日に「養肝(ようかん)漬け」なる不思議なお漬物に出会いました。その漬物の味と、それにまつわるストーリーが面白くて即購入したのは言うまでもありません。地味なパッケージのこの漬物は、他の店でなら目に留まらなかったかもしれません。でも、この漬物にまつわるストーリーをお聞きし、瀬上さんたちがこの漬物に出会ったときのワクワクした気持ちをおすそ分けしてもらったからこそ、私も出会うことができたのです。「養肝漬け」が気になる方は、ネットで検索するのではなく、ぜひ「アムコ カルチャー&ジャーニー」に行ってみませんか。この場所ならではのときめき体験がきっとできるはずです!
writer / カオリーヌ photo / カオリーヌ

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【Not Sponsored 記事】
アムコアンドジャーニーの店内

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