香港の人に学ぶ“幸福を引き寄せる”旧正月の過ごし方
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平和、繁栄、健康と幸福をもたらすとされる旧正月は、多くの国の人々にとって大切なイベント。香港でも旧正月シーズンになると、赤や金のおめでたい色の装飾で街が彩られ、ビクトリアパークでの花市や寺院での伝統的な催しに参加する人々たちで賑わい、街全体が華やかな祝賀ムードに。旧正月に欠かせない習慣のほか、ゲン担ぎ的な要素のある特別な料理から飾り付けのしきたり、服装など、旧正月を幸運に過ごす方法を、香港に住む7名を例にご紹介します。
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旧正月とは文字通り、旧暦のお正月(年初)のこと。旧暦元日および、もしくは元日以降数日間を指す言葉です。日本のお正月が新暦の1月1日からと決まっているのに対し、旧正月は太陰暦に基づく祝日のため、毎年日付は異なり、2021年は2月12日~15日。
日本ではあまりなじみがありませんが、香港を含むアジア圏において旧正月は1年で最も大切なイベント。赤や金のゴージャスな提灯やその年の干支飾り、ライオンダンス(獅子舞)やドラゴンダンス(龍舞)のパフォーマンス、花火などで盛大に新たな年の幕開けを祝います。
ビクトリアパークの巨大な花市で縁起の良い植物を見繕い、黄大仙祠(Wong Tai Sin Temple)をお参りして線香を焚き新たな一年の幸運を願ったり、お祭り気分を味わうのも香港ならではの旧正月の過ごし方。一度は生で見てみたい、ビクトリア・ハーバーの打ち上げ花火も迫力満点。
国際的な都市でありながら、古くからの伝統も大切にしている香港の旧正月。毎年この時期、香港の人々はどんな祝い方をしているのでしょうか?
Humid With A Chance Of Fishballs Tours創設者で、カナダ生まれのVirginia Chanさんが子どもの頃、毎年旧正月に、家族全員で食べた特別な夕食に含まれていたという食材が海老。海老は広東語で“ha(ハー)”と発音し、その音が笑い声に似ているので、幸福を呼ぶとされている縁起の良い食材なんです。
旧正月の初日に新しい赤色の服と下着を購入することも、香港に移住してきてから始めた旧正月の習慣のひとつなんだとか。さらに1年の恋愛運が高まると言われていることから、祖母や叔母と出かけた時に、旧正月用の満開の梅の飾りを見かけると、必ず時計回りに3回走らされるんだそう。
Children’s Medical Foundation(児童医療財団)のCEO、Estella Huang Lungさん一家は、毎年モンコックで開かれる花市を訪れ、健康、富、家族の団結を意味する竹や水仙のお花を手に入れているそう。幸運なエネルギーを呼び込むために家を赤い提灯で飾ることも欠かせない習慣。
かつて中国の占いが身近にある家庭で育ったというLungさん。その年の干支が与える影響にも気を配っているんだそうですよ。
季節ごとの香港の楽しみ方を知ろう!
デザイン雑貨ブランド・The Lion Rock Press創設者のClaire Yatesさんにとって、旧正月は1年で最も好きな時期のひとつ。木から落ちた花を一掃しないなど、祖母の教えを受け継いできました。
素敵な装飾にこだわりのある彼女のお気に入りの大きな花瓶に、絹のようなネコヤナギと黄金色のレンギョウを飾りつけして、いつも華やかに見せているんだとか。
玄関先にある素敵なオレンジの木も大切な縁起物。みかんと金柑の木は、富と繁栄をもたらしてくれる象徴とされています。
「マンダリン オリエンタル 香港」内にある中国料理店「Man Wah(文華)」のエグゼクティブチャイニーズシェフを務めるWong Wing-keungさんは、旧正月を迎える前に、キッチン用品だけでなく、家の隅々まで掃除を済ませているそう。これは、清潔で新鮮な気持ちで新年を迎えことが大切だから。また、年の運気を下げてしまう、髪を切ったり、靴を買ったりする行為は避けているそう。
そんな彼が旧正月の初日、チームに作らせているという旧正月の「幸運」レシピが、縁起ものとされている蟹と蟹みその卵麺。
さらに、野菜と豆腐乳の煮込みもお勧めの一品。この料理は、野菜が心身を浄化するといわれている仏教の教えに由来した逸品です。旧正月の香港を訪れることがあればぜひ一度ご賞味あれ。
旧正月は、大切な人たちと一緒にいられることがどれだけ幸運であるかを深く考え、感謝する機会。普段身近にいてくれる人たちのおかげで、幸せを当たり前のように享受できていることを改めて実感させられるタイミングでもあります。
Pepper&Mint創設者で、Mini Love Tales著者のConny Wongさんは、旧正月を迎える前に銀行で新札を手に入れ、日頃の感謝の印に「利是(ライシー)」を配るそう。「利是」とは日本のお年玉にあたるもので、家族、友人、子どもや従業員など、自分より年下や後輩の人に幸運を授けるために配るのが一般的。
美しい装飾、活気に満ちた獅子舞、素敵なフラワーマーケットに加えて、誰もがお互いを幸せを願い、周囲の幸せと前向きさを感じられる、旧正月の香港が大好きというWongさん。
ちなみに、旧正月の初日には、悪い運気を追い払うラッキーカラー・赤を基調とした服を着るよう心がけているそうですよ。
毎年、旧正月の直前に、家の大掃除を行い、もう使っていない家のアイテムを清めたり、慈善団体に寄付をするというCoco Chanさん。これには家を物理的にも精神的にも一掃し、前の年の古いエネルギーを変換させるという意味合いがあるそう。
ただ、新年の掃除は縁起が悪いと言われているため、旧正月の元旦を迎える前にすべて済ませておくことが大切。身の回りをすっきり整理させることで、豊かで清らかな新年のエネルギーを迎え入れる準備が整います。
本場中国の獅子舞はライオンダンスとも呼ばれ、“年獸(Nin)”と呼ばれる旧正月の大みそかに現れる邪悪な獣を追い払うために、ライオンダンスを舞わせたのがその始まり。旧正月の伝統として時代とともに受け継がれています。ライオンダンスには、南方獅子と北方獅子の2種類があり、香港では南方獅子が一般的。
Wong Yin-Foonさんは、このライオンダンスに魅了され、独自のデザインのロボット玩具シリーズ「Invincible Mascots(無敵マスコット)」を制作した玩具デザイナー。かつて子ども時代に見ていたアニメーション作品のロボットシリーズに着想を得て、それに南方獅子の起源の1つとされる広東省の佛山獅子の特徴である傾いた鼻と尖った角をデザインに取り入れているのが特徴で、赤と金の2色をメインカラーにすることでお祭りらしい雰囲気を演出。
Wongさんの「Invincible Mascots」は、2020年に香港で開催された「ACGHK 2020(香港動漫電玩節)」に出品され、国内外から高い評価を得ています。
日本人にとってお正月が大切なイベントであるように、旧正月を大切にする文化は香港をはじめアジア諸国でも一緒。目まぐるしく変化し続ける時代においても、新年を気持ちよく迎えたいという思い、そして古くからの伝統を尊重し、次の世代へと脈々と習慣を受け継ぐ在り方はどこも共通の感覚なんですね。
香港では毎年、旧正月インターナショナル・ナイト・パレードをはじめ旧正月期間中に大きなイベントが開催されますが、今年は新型コロナウイルスの影響で大勢の人が集まったり、渡航が難しいことを鑑み、現地開催とバーチャル開催のハイブリッドでの開催が決定。
香港政府観光局の特設サイト上から、e-Cardを使ってHappy New Yearメッセージを送れたり、ARカメラフィルターを使って、InstagramやFacebookに旧正月の雰囲気あふれる写真投稿ができる仕掛けを用意しています。期間は2021年2月8日~26日まで。詳しくは、香港政府観光局の公式サイトからチェック。TOPページの旧正月イベントアニメーションをクリックしてみてくださいね。
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おうち時間が長くなっているタイミングだからこそ、脳内で旅気分を味わいながら、未来の楽しい旅行へ思いを馳せてみませんか?
そしていつかまたのびのび海外旅行を楽しめるようになったら、旧正月のお祝いムードに包まれた香港の街を散策しつつ、日本のお正月との違いや異国情緒を肌で感じてみる過ごし方も良いかもしれませんね。(女子旅プレス/modelpress編集部)[PR]提供元:香港政府観光局
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アジア圏の一大イベント・旧正月って何?
旧正月とは文字通り、旧暦のお正月(年初)のこと。旧暦元日および、もしくは元日以降数日間を指す言葉です。日本のお正月が新暦の1月1日からと決まっているのに対し、旧正月は太陰暦に基づく祝日のため、毎年日付は異なり、2021年は2月12日~15日。
日本ではあまりなじみがありませんが、香港を含むアジア圏において旧正月は1年で最も大切なイベント。赤や金のゴージャスな提灯やその年の干支飾り、ライオンダンス(獅子舞)やドラゴンダンス(龍舞)のパフォーマンス、花火などで盛大に新たな年の幕開けを祝います。
ビクトリアパークの巨大な花市で縁起の良い植物を見繕い、黄大仙祠(Wong Tai Sin Temple)をお参りして線香を焚き新たな一年の幸運を願ったり、お祭り気分を味わうのも香港ならではの旧正月の過ごし方。一度は生で見てみたい、ビクトリア・ハーバーの打ち上げ花火も迫力満点。
国際的な都市でありながら、古くからの伝統も大切にしている香港の旧正月。毎年この時期、香港の人々はどんな祝い方をしているのでしょうか?
幸福を呼ぶ「海老」を旧正月の祝いの食事に
Humid With A Chance Of Fishballs Tours創設者で、カナダ生まれのVirginia Chanさんが子どもの頃、毎年旧正月に、家族全員で食べた特別な夕食に含まれていたという食材が海老。海老は広東語で“ha(ハー)”と発音し、その音が笑い声に似ているので、幸福を呼ぶとされている縁起の良い食材なんです。
旧正月の初日に新しい赤色の服と下着を購入することも、香港に移住してきてから始めた旧正月の習慣のひとつなんだとか。さらに1年の恋愛運が高まると言われていることから、祖母や叔母と出かけた時に、旧正月用の満開の梅の飾りを見かけると、必ず時計回りに3回走らされるんだそう。
竹や水仙に健康、富、家族の団結への想いを込めて
Children’s Medical Foundation(児童医療財団)のCEO、Estella Huang Lungさん一家は、毎年モンコックで開かれる花市を訪れ、健康、富、家族の団結を意味する竹や水仙のお花を手に入れているそう。幸運なエネルギーを呼び込むために家を赤い提灯で飾ることも欠かせない習慣。
かつて中国の占いが身近にある家庭で育ったというLungさん。その年の干支が与える影響にも気を配っているんだそうですよ。
季節ごとの香港の楽しみ方を知ろう!
富と繁栄をもたらすみかんや金柑の木を飾る
デザイン雑貨ブランド・The Lion Rock Press創設者のClaire Yatesさんにとって、旧正月は1年で最も好きな時期のひとつ。木から落ちた花を一掃しないなど、祖母の教えを受け継いできました。
素敵な装飾にこだわりのある彼女のお気に入りの大きな花瓶に、絹のようなネコヤナギと黄金色のレンギョウを飾りつけして、いつも華やかに見せているんだとか。
玄関先にある素敵なオレンジの木も大切な縁起物。みかんと金柑の木は、富と繁栄をもたらしてくれる象徴とされています。
縁起が良いとされている「幸運」レシピを味わう
「マンダリン オリエンタル 香港」内にある中国料理店「Man Wah(文華)」のエグゼクティブチャイニーズシェフを務めるWong Wing-keungさんは、旧正月を迎える前に、キッチン用品だけでなく、家の隅々まで掃除を済ませているそう。これは、清潔で新鮮な気持ちで新年を迎えことが大切だから。また、年の運気を下げてしまう、髪を切ったり、靴を買ったりする行為は避けているそう。
そんな彼が旧正月の初日、チームに作らせているという旧正月の「幸運」レシピが、縁起ものとされている蟹と蟹みその卵麺。
さらに、野菜と豆腐乳の煮込みもお勧めの一品。この料理は、野菜が心身を浄化するといわれている仏教の教えに由来した逸品です。旧正月の香港を訪れることがあればぜひ一度ご賞味あれ。
お年玉「利是(ライシー)」に感謝を込めて&「赤」で悪い運気を払う
旧正月は、大切な人たちと一緒にいられることがどれだけ幸運であるかを深く考え、感謝する機会。普段身近にいてくれる人たちのおかげで、幸せを当たり前のように享受できていることを改めて実感させられるタイミングでもあります。
Pepper&Mint創設者で、Mini Love Tales著者のConny Wongさんは、旧正月を迎える前に銀行で新札を手に入れ、日頃の感謝の印に「利是(ライシー)」を配るそう。「利是」とは日本のお年玉にあたるもので、家族、友人、子どもや従業員など、自分より年下や後輩の人に幸運を授けるために配るのが一般的。
美しい装飾、活気に満ちた獅子舞、素敵なフラワーマーケットに加えて、誰もがお互いを幸せを願い、周囲の幸せと前向きさを感じられる、旧正月の香港が大好きというWongさん。
ちなみに、旧正月の初日には、悪い運気を追い払うラッキーカラー・赤を基調とした服を着るよう心がけているそうですよ。
家中を大掃除して古いエネルギーを一掃
毎年、旧正月の直前に、家の大掃除を行い、もう使っていない家のアイテムを清めたり、慈善団体に寄付をするというCoco Chanさん。これには家を物理的にも精神的にも一掃し、前の年の古いエネルギーを変換させるという意味合いがあるそう。
ただ、新年の掃除は縁起が悪いと言われているため、旧正月の元旦を迎える前にすべて済ませておくことが大切。身の回りをすっきり整理させることで、豊かで清らかな新年のエネルギーを迎え入れる準備が整います。
ユニークな“ライオンダンスロボット”って?
本場中国の獅子舞はライオンダンスとも呼ばれ、“年獸(Nin)”と呼ばれる旧正月の大みそかに現れる邪悪な獣を追い払うために、ライオンダンスを舞わせたのがその始まり。旧正月の伝統として時代とともに受け継がれています。ライオンダンスには、南方獅子と北方獅子の2種類があり、香港では南方獅子が一般的。
Wong Yin-Foonさんは、このライオンダンスに魅了され、独自のデザインのロボット玩具シリーズ「Invincible Mascots(無敵マスコット)」を制作した玩具デザイナー。かつて子ども時代に見ていたアニメーション作品のロボットシリーズに着想を得て、それに南方獅子の起源の1つとされる広東省の佛山獅子の特徴である傾いた鼻と尖った角をデザインに取り入れているのが特徴で、赤と金の2色をメインカラーにすることでお祭りらしい雰囲気を演出。
Wongさんの「Invincible Mascots」は、2020年に香港で開催された「ACGHK 2020(香港動漫電玩節)」に出品され、国内外から高い評価を得ています。
後世へ伝統とともに受け継がれる旧正月の迎え方
日本人にとってお正月が大切なイベントであるように、旧正月を大切にする文化は香港をはじめアジア諸国でも一緒。目まぐるしく変化し続ける時代においても、新年を気持ちよく迎えたいという思い、そして古くからの伝統を尊重し、次の世代へと脈々と習慣を受け継ぐ在り方はどこも共通の感覚なんですね。
香港では毎年、旧正月インターナショナル・ナイト・パレードをはじめ旧正月期間中に大きなイベントが開催されますが、今年は新型コロナウイルスの影響で大勢の人が集まったり、渡航が難しいことを鑑み、現地開催とバーチャル開催のハイブリッドでの開催が決定。
香港政府観光局の特設サイト上から、e-Cardを使ってHappy New Yearメッセージを送れたり、ARカメラフィルターを使って、InstagramやFacebookに旧正月の雰囲気あふれる写真投稿ができる仕掛けを用意しています。期間は2021年2月8日~26日まで。詳しくは、香港政府観光局の公式サイトからチェック。TOPページの旧正月イベントアニメーションをクリックしてみてくださいね。
旧正月の空気をオンラインで体験!
おうち時間が長くなっているタイミングだからこそ、脳内で旅気分を味わいながら、未来の楽しい旅行へ思いを馳せてみませんか?
そしていつかまたのびのび海外旅行を楽しめるようになったら、旧正月のお祝いムードに包まれた香港の街を散策しつつ、日本のお正月との違いや異国情緒を肌で感じてみる過ごし方も良いかもしれませんね。(女子旅プレス/modelpress編集部)[PR]提供元:香港政府観光局
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