芸術&お洒落なカフェでアートな1日を!春のおでかけの正解は美術館にあり
提供:女子旅プレス[PR]
東京駅から徒歩約5分の「三菱一号館美術館」では、2019年6月9日(日)まで「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」を開催中。有名な《オフィーリア》を描いたミレイや、モダンな装飾芸術で知られるウィリアム・モリスをはじめとした、1800年代後半~1900年代前半のイギリスで活躍した芸術家の作品約150点が集結。丸の内のお散歩を楽しみながら、のんびりとアートに触れ、限定グルメを堪能する、春のお出かけをご提案します。
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厚手のコートから解放され、明るい色調の服を纏いたくなる春!遠出やお花見もいいけれど、東京の文化的な香り漂う、丸の内界隈へのお出かけはいかがでしょう?
東京駅には、明治~大正期の面影を残すシックでエレガントな建造物がずらり。赤レンガ造りの重厚感に圧倒される「東京駅」。旧東京中央郵便局の外観を残しながら、モダンに生まれ変わった「KITTE」。ほかにも趣きのある建造物があちらこちらに。
また、丸ビルや新丸ビルをはじめ、丸の内仲通りにはファッションやメイク、インテリアの店舗が連なり、お買い物も楽しめます。
カルチャー好き、レトロ建築好きの女子はもちろん、お洒落大人女子にも「こんなに楽しいエリアだったんだ!」と驚きを与えてくれるはず。
さらに、歴史的建造物がまるごと美術館になった「三菱一号館美術館」にも注目を。18世紀前期のイギリスで流行した“クィーン・アン様式”を取り入れた赤レンガ建築で、1894年(明治27年)、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって設計されました。
そして、明治期に丸の内初のオフィスビルとして建てられたこの建物を、可能な限り忠実に復元し、2010年4月に美術館としてオープンしました。
現在開催されている「ラファエル前派の軌跡展」。「美しい、だけじゃない。」と記されたその意味とは?展覧会をより楽しむための、注目ポイントをご紹介します。
今回の展覧会を鑑賞するにあたって、押さえておきたいポイントはふたつ。
ひとつは、今回展示されている作品は1800年代後半~1900年前半にイギリスで制作されたものであること。これは1894年にイギリス人建築家によって設計された旧三菱一号館と同時代にあたります。当時の雰囲気が漂う空間で、作品との親和性に注目してみて。
もうひとつは、展覧会で紹介されている作品は、イギリス美術黄金期のものということ。産業革命による経済の発展が成熟に達した19世紀ヴィクトリア朝は、大英帝国の絶頂期。経済も美術もイギリスが熱かったという点も要チェック。
約150点に及ぶ「ラファエル前派の軌跡展」展覧作品の見どころをご紹介♡
展示の最初を飾るのは、イギリス生まれの偉大なる風景画家J.M.W.ターナーの作品。写実的な風景画を好んで描いていたターナーですが、晩年は大気や光などを見たままに描こうとしました。
まるで印象派のようですが、この作品が描かれたのは印象派が登場する約40年前。印象派以前に新たな表現を生み出したことは驚きです。
その後1848年に登場するのが、7人の若き芸術家によって結成された「ラファエル前派同盟」です。彼らの主張は、新しい表現を認めようとしないロイヤルアカデミー(イギリス最古の美術学校)から絵画を開放し、ラファエロ以前の誠実な表現に立ち返ろうというものでした。中世の雰囲気が漂う作風なのもそういった理由から。
メンバーの中には、あの《オフィーリア》を描いたジョン・エヴァレット・ミレイも含まれます。下の習作は《オフィーリア》のモデルとなったエリザベス・シダルを、メンバーのひとり、ダンテ・ゲイブルリエル・ロセッティが描いた作品。
また、ロセッティが描いた《魔性のヴィーナス》は、今回の展覧会の看板作品。官能的で、微かにダークさを匂わせるヴィーナス。バラとスイカズラからは、濃厚でむせかえるような香りすら漂ってくるよう。
ラファエル前派は、約5年という短い期間で解散してしまいます。ですが、彼らが提唱した思想は解散後も受け入れられ、人間のリアルと退廃さを暗示するアート「唯美主義(耽美主義)」として進化することに。
上の作品は、フレデリック・レイトンの《母と子》。よく見ると、日本の屏風らしきものが描かれています。さらに子どもにサクランボを食べさせてもらっている母親の怠惰な姿。生活の一部を切り取ったかのようです。作品そのものに特別な意味は持たせず、「唯(ただ)、美しく」描かれた、まさに“唯美主義”の作品。
続いて、同時代にラファエル前派に心酔し、聖職者の道から芸術家へと方向転換した画家がエドワード・バーン=ジョーンズです。
豪華絢爛な額に納められた上の作品はギリシャ神話をテーマに、神々の婚礼のさなかに起こった事件が描かれています。右側に佇む不和の女神に注目する神々の不穏な空気が、なんだか意味深。青いハットとブーツの男性がこの絵画のキーパーソン。一体何者なのでしょうか?
縦186cm×横111cmという巨大な作品《赦しの樹》もバーン=ジョーンズによるもの。裏切りに合い、死してアーモンドの樹となったピュリス(女性)が、不実な恋人デモボーン(男性)を見つけて捕えようとするギリシャ神話のワンシーン。デモボーンの恐怖に慄くリアルな表情が印象的。
「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦先生もバーン=ジョーンズに影響を受けたひとりといわれています。どことなく通じるものを感じませんか?
美しく編みこまれた髪の描写が印象的なバーン=ジョーンズの1886年の作品。このヘアスタイル、真似したくなるほどステキです。
パターン化された植物や鳥の装飾芸術。きっとどこかで一度は目にしたことがあるであろう、ウィリアム・モリスのデザイン。バーン=ジョーンズの友人で、このふたりはラファエル前派の“第二世代”とされています。
産業革命によって生活が豊かになったぶん、大量生産が進み、職人の仕事が奪われる時代。そんななかで、伝統的な手仕事を尊重し、「生活と芸術の結びつき」が人びとの暮らしを豊かなものにすると唱えたのが、モリス率いる「モリス商会」でした。確かに素敵なインテリアや雑貨に囲まれると心がウキウキしますね。
19世紀のイギリス美術にこういった流れがあったとは、知れば知るほど興味深い!観終わったあとの充実感もひとしおです。
次の休みはアートに浸ろ♡「ラファエル前派の軌跡展」は女子割もあり
鑑賞後のお楽しみといえば、ミュージアムショップ。特設コーナーには、モリスの装飾デザインをパッケージに用いた英国紅茶や、限定ジャム、Tシャツ、さらにはロセッティがデザインしたアンティークチェアも。
また、美術館1階のミュージアムカフェ・バー「Cafe 1894」では、2019年6月9日(日)まで期間限定で、展覧会タイアップメニューを提供。出品作品をイメージしたランチやスイーツで、展覧会の余韻を存分に味わいましょう。
例えばタイアップランチ「Art for All」のメインは、バーン=ジョーンズの《赦しの樹》に描かれたピュリスとデモボーンの絡み合いを表現しています。ごぼうのフリットは、まさに絡みつく枝のよう。
また、ロセッティの甘美で妖しい《魔性のヴィーナス》からインスパイアされたスイーツも。フランボワーズのムースに注ぎ込むのは、芳醇な香り漂う、媚薬のようなバラのシロップ。まるで絵画のような一皿は、写真におさめずにはいられません。
「Cafe 1894」は、明治期に銀行営業室として使われた空間を復元した場所。店内の重厚さは古き時代のイギリスに迷い込んだような気分にさせてくれます。二層吹き抜けの開放感のある空間も魅力です。
関東大震災でもびくともせず、戦時中の空襲をも逃れた旧三菱一号館。老朽化によって1968年に取り壊しとなりましたが、設計図や一部建材が保管されていたことで、復元が実現されることとなりました。2009年に竣工、美術館として生まれ変わったのは2010年のこと。
明治期の技法そのままに、およそ230万個のレンガが積み上げられ、ガス灯が主流だった当時の雰囲気に倣い、ランプにはガスの放出を調整するコックまで再現されています。
また三菱一号館美術館は、女子に嬉しいサービスをご用意。毎月第2水曜は「アフター5女子割」が適用され、17時以降の女性の入館が1,000円になるほか、周辺の飲食店で使える特典チケットつき。会社帰りに友達と美術館で待ち合わせ、なんてすてきな1日のしめくくり!
生活が変わったり、気分を一新したくなる春。今までとは違う場所に出かけてみたり、新しい趣味を見つけるにもいいタイミング。意外と知られていない丸の内界隈のおもしろさを、この機会にぜひ感じてみて。お買い物も、散策も、「1日じゃ足りない!」と思うこと請け合いです。
また2019年5月3日(金)~5日(日)の3日間、丸の内エリア周辺で「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」が開催されます。フランス西部の港町で誕生し、今や世界各国で開催されるクラシック音楽祭。建築、絵画、音楽の、アートづくしのGWを楽しみましょう!(女子旅プレス/modelpress編集部)[PR]提供元:三菱一号館美術館
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目次
カルチャー女子から、お洒落大人女子まで楽しめる!丸の内エリアの今とは?
厚手のコートから解放され、明るい色調の服を纏いたくなる春!遠出やお花見もいいけれど、東京の文化的な香り漂う、丸の内界隈へのお出かけはいかがでしょう?
東京駅には、明治~大正期の面影を残すシックでエレガントな建造物がずらり。赤レンガ造りの重厚感に圧倒される「東京駅」。旧東京中央郵便局の外観を残しながら、モダンに生まれ変わった「KITTE」。ほかにも趣きのある建造物があちらこちらに。
また、丸ビルや新丸ビルをはじめ、丸の内仲通りにはファッションやメイク、インテリアの店舗が連なり、お買い物も楽しめます。
カルチャー好き、レトロ建築好きの女子はもちろん、お洒落大人女子にも「こんなに楽しいエリアだったんだ!」と驚きを与えてくれるはず。
さらに、歴史的建造物がまるごと美術館になった「三菱一号館美術館」にも注目を。18世紀前期のイギリスで流行した“クィーン・アン様式”を取り入れた赤レンガ建築で、1894年(明治27年)、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって設計されました。
そして、明治期に丸の内初のオフィスビルとして建てられたこの建物を、可能な限り忠実に復元し、2010年4月に美術館としてオープンしました。
現在開催されている「ラファエル前派の軌跡展」。「美しい、だけじゃない。」と記されたその意味とは?展覧会をより楽しむための、注目ポイントをご紹介します。
イギリス美術黄金期の作品が一堂に!印象派の次に楽しむのはラファエル前派?
今回の展覧会を鑑賞するにあたって、押さえておきたいポイントはふたつ。
ひとつは、今回展示されている作品は1800年代後半~1900年前半にイギリスで制作されたものであること。これは1894年にイギリス人建築家によって設計された旧三菱一号館と同時代にあたります。当時の雰囲気が漂う空間で、作品との親和性に注目してみて。
もうひとつは、展覧会で紹介されている作品は、イギリス美術黄金期のものということ。産業革命による経済の発展が成熟に達した19世紀ヴィクトリア朝は、大英帝国の絶頂期。経済も美術もイギリスが熱かったという点も要チェック。
約150点に及ぶ「ラファエル前派の軌跡展」展覧作品の見どころをご紹介♡
展示の最初を飾るのは、イギリス生まれの偉大なる風景画家J.M.W.ターナーの作品。写実的な風景画を好んで描いていたターナーですが、晩年は大気や光などを見たままに描こうとしました。
まるで印象派のようですが、この作品が描かれたのは印象派が登場する約40年前。印象派以前に新たな表現を生み出したことは驚きです。
その後1848年に登場するのが、7人の若き芸術家によって結成された「ラファエル前派同盟」です。彼らの主張は、新しい表現を認めようとしないロイヤルアカデミー(イギリス最古の美術学校)から絵画を開放し、ラファエロ以前の誠実な表現に立ち返ろうというものでした。中世の雰囲気が漂う作風なのもそういった理由から。
メンバーの中には、あの《オフィーリア》を描いたジョン・エヴァレット・ミレイも含まれます。下の習作は《オフィーリア》のモデルとなったエリザベス・シダルを、メンバーのひとり、ダンテ・ゲイブルリエル・ロセッティが描いた作品。
また、ロセッティが描いた《魔性のヴィーナス》は、今回の展覧会の看板作品。官能的で、微かにダークさを匂わせるヴィーナス。バラとスイカズラからは、濃厚でむせかえるような香りすら漂ってくるよう。
ラファエル前派は、約5年という短い期間で解散してしまいます。ですが、彼らが提唱した思想は解散後も受け入れられ、人間のリアルと退廃さを暗示するアート「唯美主義(耽美主義)」として進化することに。
上の作品は、フレデリック・レイトンの《母と子》。よく見ると、日本の屏風らしきものが描かれています。さらに子どもにサクランボを食べさせてもらっている母親の怠惰な姿。生活の一部を切り取ったかのようです。作品そのものに特別な意味は持たせず、「唯(ただ)、美しく」描かれた、まさに“唯美主義”の作品。
続いて、同時代にラファエル前派に心酔し、聖職者の道から芸術家へと方向転換した画家がエドワード・バーン=ジョーンズです。
豪華絢爛な額に納められた上の作品はギリシャ神話をテーマに、神々の婚礼のさなかに起こった事件が描かれています。右側に佇む不和の女神に注目する神々の不穏な空気が、なんだか意味深。青いハットとブーツの男性がこの絵画のキーパーソン。一体何者なのでしょうか?
縦186cm×横111cmという巨大な作品《赦しの樹》もバーン=ジョーンズによるもの。裏切りに合い、死してアーモンドの樹となったピュリス(女性)が、不実な恋人デモボーン(男性)を見つけて捕えようとするギリシャ神話のワンシーン。デモボーンの恐怖に慄くリアルな表情が印象的。
「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦先生もバーン=ジョーンズに影響を受けたひとりといわれています。どことなく通じるものを感じませんか?
美しく編みこまれた髪の描写が印象的なバーン=ジョーンズの1886年の作品。このヘアスタイル、真似したくなるほどステキです。
パターン化された植物や鳥の装飾芸術。きっとどこかで一度は目にしたことがあるであろう、ウィリアム・モリスのデザイン。バーン=ジョーンズの友人で、このふたりはラファエル前派の“第二世代”とされています。
産業革命によって生活が豊かになったぶん、大量生産が進み、職人の仕事が奪われる時代。そんななかで、伝統的な手仕事を尊重し、「生活と芸術の結びつき」が人びとの暮らしを豊かなものにすると唱えたのが、モリス率いる「モリス商会」でした。確かに素敵なインテリアや雑貨に囲まれると心がウキウキしますね。
19世紀のイギリス美術にこういった流れがあったとは、知れば知るほど興味深い!観終わったあとの充実感もひとしおです。
次の休みはアートに浸ろ♡「ラファエル前派の軌跡展」は女子割もあり
可愛いがいっぱいのミュージアムショップと、展覧会限定のランチ&スイーツ
鑑賞後のお楽しみといえば、ミュージアムショップ。特設コーナーには、モリスの装飾デザインをパッケージに用いた英国紅茶や、限定ジャム、Tシャツ、さらにはロセッティがデザインしたアンティークチェアも。
また、美術館1階のミュージアムカフェ・バー「Cafe 1894」では、2019年6月9日(日)まで期間限定で、展覧会タイアップメニューを提供。出品作品をイメージしたランチやスイーツで、展覧会の余韻を存分に味わいましょう。
例えばタイアップランチ「Art for All」のメインは、バーン=ジョーンズの《赦しの樹》に描かれたピュリスとデモボーンの絡み合いを表現しています。ごぼうのフリットは、まさに絡みつく枝のよう。
また、ロセッティの甘美で妖しい《魔性のヴィーナス》からインスパイアされたスイーツも。フランボワーズのムースに注ぎ込むのは、芳醇な香り漂う、媚薬のようなバラのシロップ。まるで絵画のような一皿は、写真におさめずにはいられません。
「Cafe 1894」は、明治期に銀行営業室として使われた空間を復元した場所。店内の重厚さは古き時代のイギリスに迷い込んだような気分にさせてくれます。二層吹き抜けの開放感のある空間も魅力です。
三菱一号館美術館の復元ストーリー
関東大震災でもびくともせず、戦時中の空襲をも逃れた旧三菱一号館。老朽化によって1968年に取り壊しとなりましたが、設計図や一部建材が保管されていたことで、復元が実現されることとなりました。2009年に竣工、美術館として生まれ変わったのは2010年のこと。
明治期の技法そのままに、およそ230万個のレンガが積み上げられ、ガス灯が主流だった当時の雰囲気に倣い、ランプにはガスの放出を調整するコックまで再現されています。
また三菱一号館美術館は、女子に嬉しいサービスをご用意。毎月第2水曜は「アフター5女子割」が適用され、17時以降の女性の入館が1,000円になるほか、周辺の飲食店で使える特典チケットつき。会社帰りに友達と美術館で待ち合わせ、なんてすてきな1日のしめくくり!
生活が変わったり、気分を一新したくなる春。今までとは違う場所に出かけてみたり、新しい趣味を見つけるにもいいタイミング。意外と知られていない丸の内界隈のおもしろさを、この機会にぜひ感じてみて。お買い物も、散策も、「1日じゃ足りない!」と思うこと請け合いです。
また2019年5月3日(金)~5日(日)の3日間、丸の内エリア周辺で「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」が開催されます。フランス西部の港町で誕生し、今や世界各国で開催されるクラシック音楽祭。建築、絵画、音楽の、アートづくしのGWを楽しみましょう!(女子旅プレス/modelpress編集部)[PR]提供元:三菱一号館美術館