【2019年ヒット予測/旅行トレンド】次の旅がもっと楽しくなる!注目の国内旅行&海外旅行先総ざらい
提供:女子旅プレス
毎年恒例、女子旅プレスによる2019年ヒット予測。女性ネットユーザーの声をリサーチしつつ、女子旅プレス編集部が目利きで選んだ、今年注目の的となること間違いなしの「新規商業施設」「国内旅行」「海外旅行」各トレンドスポットを一挙紹介。
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“100年に一度の再開発”により、2012年の「渋谷ヒカリエ」の開業以降、急速に姿を変えゆく渋谷の街に、2019年も新商業施設の開業が続く。まず“本丸”として期待されるのが、渋谷最高峰の地上230mを誇る新商業施設「渋谷スクランブルスクエア」だ。
地上47階建て、高さ約230mを誇り、商業施設、展望施設、産業交流施設、オフィスが入居。完成時には渋谷で最も高い“超”高層ビルとなる。
同年秋の第1期(東棟)開業時の目玉が、「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」という屋上展望施設で、スクランブル交差点を見下ろせるだけでなく、遠くに富士山や東京スカイツリーをも見渡せる360度のパノラマビューが自慢だ。
また、旧渋谷PARCOパート1・3跡地に、同年秋開業の新生「渋谷PARCO」の建て替え工事や、商業施設やホテルを備えた宮下公園の再整備も進行中と、これまでの“若者の街”という一面だけでなく、いつからか渋谷から足が遠のいていた大人達が再び足を運びたくなるような、洗練された街へと2019年も進化を続けるだろう。
2019年秋にグランドオープンする、東京・日本橋の新商業施設「COREDO室町テラス」。構成店舗の約30店舗のうち、日本初進出となる台湾発の百貨店「誠品生活(せいひんせいかつ)」をメインテナントとて迎えることが決まり、すでに高い注目を集めている。
書店、百貨店、ホテルまで幅広く事業を展開し、“世界で最もクールな百貨店”、“アジアで最も優れた書店”に選ばれるなど、海外で高い評価を受けてきた「誠品」ブランドの日本第一号店舗となる「誠品生活日本橋」は、「Books, and Everything in Between.」がコンセプト。
「誠品生活日本橋」は、施設2階をワンフロアまるごと独占。世界的に評価の高い「誠品書店」の目利きで精選された「書籍ゾーン」を核に、「文具・雑貨ゾーン」、ライフスタイル体験型の「セレクト物販・ワークショップゾーン」、そして台湾人気料理を味わえる「レストラン・食物販ゾーン」の4つにゾーニングされ、「書籍ゾーン」には台湾茶のティーサロンも併設した大型店舗となる。
そして、これまでの既存書店とは異なる「誠品生活」最大の特徴が、毎年延べ2億人を動員している様々な体験型イベントの実施。イベント内容は音楽、文化人によるトークセッション、アート展などバラエティに富んだコンテンツを定期的に展開し、各分野のアーティストとタッグを組み、継続的に新たなカルチャーの提案を続けていく。
これまで国内で圧倒的人気を誇ってきた「蔦屋書店」に続く、台湾からの刺客として業界に新たな風を吹き込むだろう。
2020年の東京オリンピック開催を目前に控え、2019年は国内初進出ブランドのホテルの開業ラッシュを迎える。特に、日本人旅行者からも絶大な人気を誇るハワイで100年の歴史をもつ名門ホテル「ハレクラニ」の沖縄県恩納村への開業(2019年夏)は、創業以来初の2号店となり大きな話題を呼んだ。
この他にも、アジア初進出の米ホテルブランド「エースホテル京都」(2019年末)、インターコンチネンタル系列の「ホテル インディゴ 箱根・強羅」(2019年内)、「無印良品」運営元の(株)良品計画が手掛ける「MUJI HOTEL GINZA」(2019年春)、さらにハイアットのセレクトサービスブランド「ハイアット プレイス 東京ベイ」と、主要観光エリアへの開業が相次いで発表されている。東京オリンピックに向けてインバウンド需要を狙った新たなホテルが、観光の目玉として脚光を浴びる年となるだろう。
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「横浜赤レンガ」「MARINE & WALK YOKOHAMA」などの大型商業施設が集中し、かねてより人気の観光エリアだった、横浜インナーハーバー(概ね横浜ベイブリッジの内側、JR 京浜東北線・根岸線より海側の地域を指す)が、新複合施設「(仮称)Yokohama Pier9」の開業(2019年春)によりさらなる発展を遂げる。
「Yokohama Pier9」は、客船ターミナル施設(以下、CIQ施設)を中核とした複合施設で、「食」をテーマとした体験・体感型の商業施設や、埠頭という希少な立地特性を活かしたホテルを、CIQ施設と一体的に整備することで、近年急増しているクルーズ船客のニーズに応える。
また、全世界でカジノリゾートを運営する、米シーザーズ・エンターテインメントが、日本初の統合型リゾート「シーザーズ 横浜IR(仮)」の誘致先として、同じインナーハーバーの山下ふ頭を開発候補地に挙げていることもあり、今後新たな観光客層を呼び込むエリアとしてさらなる可能性を秘めたエリアだ。
米シーザーズ、横浜でのカジノ構想案を発表
2019年3月16日(土)、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心とした複合施設「メッツァ」内に開業する、ムーミンの物語を主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」は、既存のテーマパークとは少々趣の異なる存在だ。
先行開業した「メッツァビレッジ」
「ムーミンバレーパーク」は、ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、ムーミン一家とその仲間たちによるライブエンターテインメントやグリーティング、物語の中で登場する水浴び小屋・灯台、物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じることができる展示施設に加え、世界最大級の品揃えとなるムーミンのギフトショップや、ムーミンの世界観を融合したメニューを提供するレストランも併設。
従来のテーマパークのようにコンテンツ間を忙しなく移動するのではなく、原作の大きな魅力である文学性やアート性に溢れた湖畔の北欧空間で、個々がゆったりと余暇を過ごす場所となる。
さらに「ムーミンバレーパーク」公認のオフィシャルホテルでは、ムーミンの世界観を楽しめる「ムーミンスペシャルルーム」の提供も開始。ゲストはパークの世界観を客室でも追体験することができる。
現代はInstagramに代表されるSNSを通じて自身の体験をストーリー化し、発信していく時代。既存のテーマパークのような派手なアトラクションはなくとも、ムーミンの物語の世界観の中で、ゲスト1人1人が余暇を楽しみ、価値を感じたことを物語のように紡ぎSNSにアウトプットする、次世代のテーマパークを象徴する存在となるだろう。
2017年に開業するや、韓国内外に大きなインパクトを与えた仁川の統合型リゾート(IR)「パラダイスシティ」に続いて目下開発中の大型IRが済州島(チェジュ島)に脚光を浴びそうだ。それが、2019年9月に開業予定の複合カジノリゾートタワー「Jeju Dream Tower(済州ドリームタワー)」だ。
地上38階建てのツインタワーに、済州最大1,600室の客室(ホテルエリア750室、一般分譲のホテルレジデンス850室)と、2階の外国人専用カジノ、8階には屋外プールとジャグジーカバナなどで構成されたフルデッキが造られ、38階にはレストランなどで構成されたスカイデッキが入居。完成すれば済州島最大規模のカジノ施設となる。
開業先の済州島は日本から約3時間とアクセスの便が良く、“韓国のハワイ”とも呼び声の高い美しいビーチリゾートという一面も持ち合わせ、さらにリゾートの計画地は観光客が集まる繁華街に位置。都会と自然の2つの魅力を持つチェジュ島に巨大カジノリゾート建設という要素が加われば、旅行者の増加は確実だ。
温泉旅館ブランド「界」、西洋型リゾート「リゾナーレ」、旅のテンションを上げる都市観光ホテル「OMO」、若年層向けホテル「BEB」といったホテルブランドを展開する星野リゾートが2019年初夏に、台湾初のラグジュアリー温泉リゾート「星のやグーグァン」開業に踏み切る。
開業先は台中郊外のグーグァンという温泉地で、「星のや」の海外進出は、2017年に開業したバリ島・ウブドの「星のやバリ」に続く2軒目。「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトに、全50の客室と、源泉かけ流しの半露天風呂がある温泉フロアを備え、山々を望む大浴場では、木々のそよぎや湧水のせせらぎをBGMに、大自然に抱かれて湯量豊富な温泉を堪能できる。
群を抜く存在感と新施設やない次々戦略を、日本のホテル業界並びに観光業界を牽引する星野リゾートが、アウトバウンド層の厚い台湾で新たに仕掛ける、国際基準のサービスを兼ね備えた温泉リゾートが、海外市場の開拓により、台北中心部以外の台湾への観光客を呼び込む一因となるだろう。
2019年は日本・オーストリアが外交樹立150周年記念を迎えるアニバーサリーイヤー。華やかな宮廷文化と芸術の街・ウィーンの魅力にフォーカスしたメディア露出の増加が予想される。
首都ウィーンには、中世以来、栄華を誇ったハプスブルク家の華やかな宮廷文化が今なお息づき、その象徴として「国立オペラ座」「美術史美術館」のほか、ハプスブルク家の別荘「シェーンブルン宮殿」、ウィーンフィルの本拠地である「楽友協会」、“世界一美しい図書館”と称される「オーストリア国立図書館」といった美しい建築が点在。また、没後100年を迎えたグスタフ・クリムトや、エゴン・シーレら有名画家が才能を開花させた歴史もあり、音楽・芸術が暮らしのそばに寄り添っている。
また、2019年2月17日からはANAが羽田~ウィーン線の直行便を毎日運航することを発表し、来年は絶好の渡航タイミング。
そして、アニバーサリーイヤーを盛り上げる、オーストリア関連イベントもすでに続々と発表されている。まず2019年4月には東京都美術館で、「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が開催。代表作<ユディトI>など、日本では過去最多となる20点以上の油彩画が展観される、東京では約30年ぶりの本格的なクリムト展となる。
さらに、クリムト、エゴン・シーレらウィーン世紀末の巨匠が遺した作品を一展示する「ウィーン・モダンクリムト、シーレ 世紀末への道」が、国立新美術館(東京・六本木、2019年4月24日(水)~)と国立国際美術館(大阪・中之島、2019年8月27日(火)~)の2都市で開催。
すでにオーストリア政府観光局へは、世間の注目度の高まりを予期した各方面からの問い合わせが激増しているとのこと。華やかな宮廷文化と芸術の街・ウィーンの魅力にフォーカスしたメディア露出の増加に伴い、旅行に関心のある潜在層の興味を引き、結果渡航者数の増加へと繋がるだろう。
2017年に海外から訪れた宿泊旅行者数が過去最高の1579万人を記録し、2018年上半期も前年同期からさらに増加し810万人を記録するなど、右肩上がりの人気を見せ続けるドバイ。唯一無二の多彩な観光資源と、魅惑的なスーク(市場)やアラビア料理、そして歴史や風土に育まれたアラビアン・カルチャーに触れられる事などが主な人気の理由だ。
また、“世界一”の称号を冠した規格外の施設を多く擁している点も大きな魅力に挙げられる。例えば、高層ビルが密集するドバイの摩天楼でも群を抜く、世界一高い建造物「バージュ・カリファ」を筆頭に、世界最大のモール「ドバイ・モール」、演出のある噴水ショーとしては世界最大の「ドバイファウンテン」、世界最高峰“7つ星ホテル”を謳う「ブルジュ・アル・アラブ」、そして昨年は高さ356メートの世界一の高層ホテルとしてギネスに認定された「ゲボラホテル」が加わった。
そこに2019年以降、“世界一”の仲間入りを遂げるのが、世界最大の観覧車「アイン・ドバイ」と、新ビーチエリア「ドバイ・クリーク・ハーバー」だ。「ドバイ・クリーク・ハーバー」には「ドバイ・モール」を遥かに超える大きさのモール「ドバイスクエア」と、完成時には世界で最も高い建物となると予想される「ドバイクリークタワー」の建設が進められている。
さらに昨年11月より、海外からの来訪者18歳以上を対象にした、VAT(付加価値税)の払い戻しサービスが、ドバイ国際空港他でスタートしたばかり。VAT(付加価値税)5%の85%が手続きを行うことで還元されるようになり(免税タグごとに4.80AEDの手数料がかかる)、ドバイでのショッピングをよりリーズナブルに楽しめるようになる。都市開発に伴い、年々、ドバイの観光面での魅力も増すばかりだ。
オーストラリア・ノーザンテリトリーにあり、かねてより日本人観光客からも人気のスポットだったウルル(エアーズロック)への登山が、2019年10月26日をもって禁止されることが発表された。
ウルルは、世界複合遺産に登録されているウルル-カタ・ジュタ国立公園の中にある世界で2番目に大きな一枚岩で、周囲9.4km、高さ348mと、東京タワー(333m)よりも高い。ウルルとは先住民の言葉で「偉大な石」という意味で、オーストラリアの中心部に位置することから「世界の中心」「地球のへそ」とも呼ばれ、観光の目玉となってきた。
今年はGWが最大10連休と、長期間の渡航日数もネックとならなくない閉山前最後の絶好のチャンス。確実に旅行需要が高まるのを見越し、すでに旅行各社からウルルがメインのツアープランが組まれており、例年以上の申し込みが期待されている。
(女子旅プレス/modelpress編集部)
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。
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目次
- 【新規商業施設部門】渋谷トップクラスの新高層ビルが開業「渋谷スクランブルスクエア」
- 【新規商業施設部門】日本橋「COREDO室町テラス」に台湾発の進化系書店「誠品生活」日本初上陸
- 【国内旅行先部門】2019年は開業ラッシュ!新ホテルブランドの日本参入相次ぐ
- 【国内旅行先部門】横浜内港地区(インナーハーバー)の開発進む
- 【国内旅行先部門】湖畔の北欧文化空間に“ムーミンテーマパーク”開業
- 【海外旅行部門】“韓国のハワイ”チェジュ島最大のカジノリゾート完成間近
- 【海外旅行先部門】星野リゾートが仕掛ける、台湾初の「星のや」温泉リゾート
- 【海外旅行先部門】国交150周年を迎えるオーストリアが脚光浴びる
- 【海外旅行先部門】新たな“世界一”に注目、今年もドバイの魅力は増すばかり
- 【海外旅行先部門】オーストラリア・ウルル閉山前最後の登頂チャンスに旅行業界も熱視線
【新規商業施設部門】渋谷トップクラスの新高層ビルが開業「渋谷スクランブルスクエア」
“100年に一度の再開発”により、2012年の「渋谷ヒカリエ」の開業以降、急速に姿を変えゆく渋谷の街に、2019年も新商業施設の開業が続く。まず“本丸”として期待されるのが、渋谷最高峰の地上230mを誇る新商業施設「渋谷スクランブルスクエア」だ。
地上47階建て、高さ約230mを誇り、商業施設、展望施設、産業交流施設、オフィスが入居。完成時には渋谷で最も高い“超”高層ビルとなる。
同年秋の第1期(東棟)開業時の目玉が、「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」という屋上展望施設で、スクランブル交差点を見下ろせるだけでなく、遠くに富士山や東京スカイツリーをも見渡せる360度のパノラマビューが自慢だ。
また、旧渋谷PARCOパート1・3跡地に、同年秋開業の新生「渋谷PARCO」の建て替え工事や、商業施設やホテルを備えた宮下公園の再整備も進行中と、これまでの“若者の街”という一面だけでなく、いつからか渋谷から足が遠のいていた大人達が再び足を運びたくなるような、洗練された街へと2019年も進化を続けるだろう。
【新規商業施設部門】日本橋「COREDO室町テラス」に台湾発の進化系書店「誠品生活」日本初上陸
2019年秋にグランドオープンする、東京・日本橋の新商業施設「COREDO室町テラス」。構成店舗の約30店舗のうち、日本初進出となる台湾発の百貨店「誠品生活(せいひんせいかつ)」をメインテナントとて迎えることが決まり、すでに高い注目を集めている。
書店、百貨店、ホテルまで幅広く事業を展開し、“世界で最もクールな百貨店”、“アジアで最も優れた書店”に選ばれるなど、海外で高い評価を受けてきた「誠品」ブランドの日本第一号店舗となる「誠品生活日本橋」は、「Books, and Everything in Between.」がコンセプト。
「誠品生活日本橋」は、施設2階をワンフロアまるごと独占。世界的に評価の高い「誠品書店」の目利きで精選された「書籍ゾーン」を核に、「文具・雑貨ゾーン」、ライフスタイル体験型の「セレクト物販・ワークショップゾーン」、そして台湾人気料理を味わえる「レストラン・食物販ゾーン」の4つにゾーニングされ、「書籍ゾーン」には台湾茶のティーサロンも併設した大型店舗となる。
そして、これまでの既存書店とは異なる「誠品生活」最大の特徴が、毎年延べ2億人を動員している様々な体験型イベントの実施。イベント内容は音楽、文化人によるトークセッション、アート展などバラエティに富んだコンテンツを定期的に展開し、各分野のアーティストとタッグを組み、継続的に新たなカルチャーの提案を続けていく。
これまで国内で圧倒的人気を誇ってきた「蔦屋書店」に続く、台湾からの刺客として業界に新たな風を吹き込むだろう。
【国内旅行先部門】2019年は開業ラッシュ!新ホテルブランドの日本参入相次ぐ
2020年の東京オリンピック開催を目前に控え、2019年は国内初進出ブランドのホテルの開業ラッシュを迎える。特に、日本人旅行者からも絶大な人気を誇るハワイで100年の歴史をもつ名門ホテル「ハレクラニ」の沖縄県恩納村への開業(2019年夏)は、創業以来初の2号店となり大きな話題を呼んだ。
この他にも、アジア初進出の米ホテルブランド「エースホテル京都」(2019年末)、インターコンチネンタル系列の「ホテル インディゴ 箱根・強羅」(2019年内)、「無印良品」運営元の(株)良品計画が手掛ける「MUJI HOTEL GINZA」(2019年春)、さらにハイアットのセレクトサービスブランド「ハイアット プレイス 東京ベイ」と、主要観光エリアへの開業が相次いで発表されている。東京オリンピックに向けてインバウンド需要を狙った新たなホテルが、観光の目玉として脚光を浴びる年となるだろう。
各施設詳細はこちら
【国内旅行先部門】横浜内港地区(インナーハーバー)の開発進む
「横浜赤レンガ」「MARINE & WALK YOKOHAMA」などの大型商業施設が集中し、かねてより人気の観光エリアだった、横浜インナーハーバー(概ね横浜ベイブリッジの内側、JR 京浜東北線・根岸線より海側の地域を指す)が、新複合施設「(仮称)Yokohama Pier9」の開業(2019年春)によりさらなる発展を遂げる。
「Yokohama Pier9」は、客船ターミナル施設(以下、CIQ施設)を中核とした複合施設で、「食」をテーマとした体験・体感型の商業施設や、埠頭という希少な立地特性を活かしたホテルを、CIQ施設と一体的に整備することで、近年急増しているクルーズ船客のニーズに応える。
また、全世界でカジノリゾートを運営する、米シーザーズ・エンターテインメントが、日本初の統合型リゾート「シーザーズ 横浜IR(仮)」の誘致先として、同じインナーハーバーの山下ふ頭を開発候補地に挙げていることもあり、今後新たな観光客層を呼び込むエリアとしてさらなる可能性を秘めたエリアだ。
米シーザーズ、横浜でのカジノ構想案を発表
【国内旅行先部門】湖畔の北欧文化空間に“ムーミンテーマパーク”開業
2019年3月16日(土)、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心とした複合施設「メッツァ」内に開業する、ムーミンの物語を主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」は、既存のテーマパークとは少々趣の異なる存在だ。
先行開業した「メッツァビレッジ」
「ムーミンバレーパーク」は、ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、ムーミン一家とその仲間たちによるライブエンターテインメントやグリーティング、物語の中で登場する水浴び小屋・灯台、物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じることができる展示施設に加え、世界最大級の品揃えとなるムーミンのギフトショップや、ムーミンの世界観を融合したメニューを提供するレストランも併設。
従来のテーマパークのようにコンテンツ間を忙しなく移動するのではなく、原作の大きな魅力である文学性やアート性に溢れた湖畔の北欧空間で、個々がゆったりと余暇を過ごす場所となる。
さらに「ムーミンバレーパーク」公認のオフィシャルホテルでは、ムーミンの世界観を楽しめる「ムーミンスペシャルルーム」の提供も開始。ゲストはパークの世界観を客室でも追体験することができる。
現代はInstagramに代表されるSNSを通じて自身の体験をストーリー化し、発信していく時代。既存のテーマパークのような派手なアトラクションはなくとも、ムーミンの物語の世界観の中で、ゲスト1人1人が余暇を楽しみ、価値を感じたことを物語のように紡ぎSNSにアウトプットする、次世代のテーマパークを象徴する存在となるだろう。
【海外旅行部門】“韓国のハワイ”チェジュ島最大のカジノリゾート完成間近
2017年に開業するや、韓国内外に大きなインパクトを与えた仁川の統合型リゾート(IR)「パラダイスシティ」に続いて目下開発中の大型IRが済州島(チェジュ島)に脚光を浴びそうだ。それが、2019年9月に開業予定の複合カジノリゾートタワー「Jeju Dream Tower(済州ドリームタワー)」だ。
地上38階建てのツインタワーに、済州最大1,600室の客室(ホテルエリア750室、一般分譲のホテルレジデンス850室)と、2階の外国人専用カジノ、8階には屋外プールとジャグジーカバナなどで構成されたフルデッキが造られ、38階にはレストランなどで構成されたスカイデッキが入居。完成すれば済州島最大規模のカジノ施設となる。
開業先の済州島は日本から約3時間とアクセスの便が良く、“韓国のハワイ”とも呼び声の高い美しいビーチリゾートという一面も持ち合わせ、さらにリゾートの計画地は観光客が集まる繁華街に位置。都会と自然の2つの魅力を持つチェジュ島に巨大カジノリゾート建設という要素が加われば、旅行者の増加は確実だ。
【海外旅行先部門】星野リゾートが仕掛ける、台湾初の「星のや」温泉リゾート
温泉旅館ブランド「界」、西洋型リゾート「リゾナーレ」、旅のテンションを上げる都市観光ホテル「OMO」、若年層向けホテル「BEB」といったホテルブランドを展開する星野リゾートが2019年初夏に、台湾初のラグジュアリー温泉リゾート「星のやグーグァン」開業に踏み切る。
開業先は台中郊外のグーグァンという温泉地で、「星のや」の海外進出は、2017年に開業したバリ島・ウブドの「星のやバリ」に続く2軒目。「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトに、全50の客室と、源泉かけ流しの半露天風呂がある温泉フロアを備え、山々を望む大浴場では、木々のそよぎや湧水のせせらぎをBGMに、大自然に抱かれて湯量豊富な温泉を堪能できる。
群を抜く存在感と新施設やない次々戦略を、日本のホテル業界並びに観光業界を牽引する星野リゾートが、アウトバウンド層の厚い台湾で新たに仕掛ける、国際基準のサービスを兼ね備えた温泉リゾートが、海外市場の開拓により、台北中心部以外の台湾への観光客を呼び込む一因となるだろう。
【海外旅行先部門】国交150周年を迎えるオーストリアが脚光浴びる
2019年は日本・オーストリアが外交樹立150周年記念を迎えるアニバーサリーイヤー。華やかな宮廷文化と芸術の街・ウィーンの魅力にフォーカスしたメディア露出の増加が予想される。
首都ウィーンには、中世以来、栄華を誇ったハプスブルク家の華やかな宮廷文化が今なお息づき、その象徴として「国立オペラ座」「美術史美術館」のほか、ハプスブルク家の別荘「シェーンブルン宮殿」、ウィーンフィルの本拠地である「楽友協会」、“世界一美しい図書館”と称される「オーストリア国立図書館」といった美しい建築が点在。また、没後100年を迎えたグスタフ・クリムトや、エゴン・シーレら有名画家が才能を開花させた歴史もあり、音楽・芸術が暮らしのそばに寄り添っている。
また、2019年2月17日からはANAが羽田~ウィーン線の直行便を毎日運航することを発表し、来年は絶好の渡航タイミング。
そして、アニバーサリーイヤーを盛り上げる、オーストリア関連イベントもすでに続々と発表されている。まず2019年4月には東京都美術館で、「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が開催。代表作<ユディトI>など、日本では過去最多となる20点以上の油彩画が展観される、東京では約30年ぶりの本格的なクリムト展となる。
さらに、クリムト、エゴン・シーレらウィーン世紀末の巨匠が遺した作品を一展示する「ウィーン・モダンクリムト、シーレ 世紀末への道」が、国立新美術館(東京・六本木、2019年4月24日(水)~)と国立国際美術館(大阪・中之島、2019年8月27日(火)~)の2都市で開催。
すでにオーストリア政府観光局へは、世間の注目度の高まりを予期した各方面からの問い合わせが激増しているとのこと。華やかな宮廷文化と芸術の街・ウィーンの魅力にフォーカスしたメディア露出の増加に伴い、旅行に関心のある潜在層の興味を引き、結果渡航者数の増加へと繋がるだろう。
【海外旅行先部門】新たな“世界一”に注目、今年もドバイの魅力は増すばかり
2017年に海外から訪れた宿泊旅行者数が過去最高の1579万人を記録し、2018年上半期も前年同期からさらに増加し810万人を記録するなど、右肩上がりの人気を見せ続けるドバイ。唯一無二の多彩な観光資源と、魅惑的なスーク(市場)やアラビア料理、そして歴史や風土に育まれたアラビアン・カルチャーに触れられる事などが主な人気の理由だ。
また、“世界一”の称号を冠した規格外の施設を多く擁している点も大きな魅力に挙げられる。例えば、高層ビルが密集するドバイの摩天楼でも群を抜く、世界一高い建造物「バージュ・カリファ」を筆頭に、世界最大のモール「ドバイ・モール」、演出のある噴水ショーとしては世界最大の「ドバイファウンテン」、世界最高峰“7つ星ホテル”を謳う「ブルジュ・アル・アラブ」、そして昨年は高さ356メートの世界一の高層ホテルとしてギネスに認定された「ゲボラホテル」が加わった。
そこに2019年以降、“世界一”の仲間入りを遂げるのが、世界最大の観覧車「アイン・ドバイ」と、新ビーチエリア「ドバイ・クリーク・ハーバー」だ。「ドバイ・クリーク・ハーバー」には「ドバイ・モール」を遥かに超える大きさのモール「ドバイスクエア」と、完成時には世界で最も高い建物となると予想される「ドバイクリークタワー」の建設が進められている。
さらに昨年11月より、海外からの来訪者18歳以上を対象にした、VAT(付加価値税)の払い戻しサービスが、ドバイ国際空港他でスタートしたばかり。VAT(付加価値税)5%の85%が手続きを行うことで還元されるようになり(免税タグごとに4.80AEDの手数料がかかる)、ドバイでのショッピングをよりリーズナブルに楽しめるようになる。都市開発に伴い、年々、ドバイの観光面での魅力も増すばかりだ。
【海外旅行先部門】オーストラリア・ウルル閉山前最後の登頂チャンスに旅行業界も熱視線
オーストラリア・ノーザンテリトリーにあり、かねてより日本人観光客からも人気のスポットだったウルル(エアーズロック)への登山が、2019年10月26日をもって禁止されることが発表された。
ウルルは、世界複合遺産に登録されているウルル-カタ・ジュタ国立公園の中にある世界で2番目に大きな一枚岩で、周囲9.4km、高さ348mと、東京タワー(333m)よりも高い。ウルルとは先住民の言葉で「偉大な石」という意味で、オーストラリアの中心部に位置することから「世界の中心」「地球のへそ」とも呼ばれ、観光の目玉となってきた。
今年はGWが最大10連休と、長期間の渡航日数もネックとならなくない閉山前最後の絶好のチャンス。確実に旅行需要が高まるのを見越し、すでに旅行各社からウルルがメインのツアープランが組まれており、例年以上の申し込みが期待されている。
(女子旅プレス/modelpress編集部)
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。
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