奈良公園だけじゃない!地元ライターがおすすめする「庭園×紅葉の絶景」
今回は、『奈良公園』の近くにある『依水園(いすいえん)』という庭園をご紹介します。なお、写真は筆者が2021年11月に撮影したものです。
■東大寺の西側にある静かな庭園
画像:東ポチ
今回ご紹介する『依水園』は『東大寺南大門』から約10分歩いた場所にあります。1939年、海運業を営んでいた中村家が庭園を買い取って整備したのが今の『依水園』です。
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園内には中村家が3代にわたって収集した美術品などを展示する『寧楽(ねいらく)美術館』があります。なお“寧楽”は、“なら”の古い時代の表記の一つですが、施設名の読みを“ならびじゅつかん”とすると『奈良県立美術館』と混同されるなどの理由で、“ねいらく”と読むことになったそうです。
画像:東ポチ
写真右側に写っているのはドウダンツツジの紅葉です。『依水園』では季節によって様々な植物を楽しむことができます。春は梅・桜・ツツジ、夏は花ショウブ・スイレン・サルスベリ、秋はハギ・ドウダンツツジ・イロハモミジなどです。
■江戸時代前期に生まれた前園
画像:東ポチ
依水園は前園と後園の二つに分かれています。前園は江戸時代前期の1670年代に、晒職人の清須美道清氏が作ったとされる庭園です。前園は茶室『三秀亭』がシンボルとなっています。
■明治時代に生まれた後園
画像:東ポチ
後園は、明治時代の実業家・関藤次郎氏が作ったとされる庭園で、大きな池を中心とした築山式の池泉回遊式庭園です。後園は世界遺産の『東大寺』や春日山原始林の他、ハイキングコースとして人気が高い『若草山』などを借景した素晴らしい庭園です。
画像:東ポチ
後園にある『柳生堂(やぎゅうどう)』は、柳生一族の菩提寺である奈良市の『芳徳寺(ほうとくじ)』で、取り壊しの危機にあったお堂を関藤次郎氏が買い受け、庭園に移築したものだそうです。
画像:東ポチ
『依水園』には、縄で結ばれた石があちこちに置かれています。これは“関守石(せきもりいし)”と言って、“この先の立ち入りはご遠慮ください”という意思表示だそうです。
<施設詳細>
依水園
住所:奈良県奈良市水門町74
アクセス:近鉄『近鉄奈良駅』から徒歩約15分
電話番号:0742-25-0781
開園時間:9:30~16:30(入園は16:00まで)※ただし、4月と5月は9:30~17:00(入園は16:30まで)
入園料:【一般】1,200円【大学生・高校生】500円【中学生・小学生】300円(各税込)
依水園のお隣には『吉城園(よしきえん)』という別の庭園もあります。こちらもぜひ足を運んでみてくださいね。(取材・文/東ポチ)
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※ 東ポチ
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