富山県の自然美と注目のアート&クラフトを体験する満喫旅
東京から新幹線で約2時間、北陸新幹線の開通でアクセスも抜群によくなった富山県。豊かな海と雄大な立山連峰に抱かれた富山県には、自然が織りなす絶景はもちろんのこと、アートやクラフトにも注目が集まっています。今回は、アート好き必見の富山市ガラス美術館や鋳物クラフトが伝統産業として息づく金屋町、黒部峡谷の絶景など、富山を訪れたら絶対にハズせないスポットをご紹介します。
目次
ずっと眺めていたくなるような美しさ。表情豊かなガラスアートの世界へようこそ【富山市】
「ガラスの街とやま」として有名な富山市。その歴史は、300年以上の伝統を受け継ぐ「富山の売薬」に由来します。
明治・大正期には、ガラスの薬びんが盛んに製造されていましたが、プラスチックの登場により薬の容器ガラスからプラスチックへと代わっていきました。そのため、富山のガラス産業を再び盛り上げようと、「ガラスの街とやま」への取り組みがスタートしました。
そして、ガラスの街づくりの集大成としてつくられたのが「富山市ガラス美術館」です。
美術館のシンボルとなっているのは、現代ガラスアートの第一人者であるデイル・チフーリ氏のインスタレーション作品(空間芸術)。カラフルな色の組み合わせと斬新なデザインは、ガラス特有の繊細さがありながらもダイナミック!
また、「富山市ガラス美術館」が入る「TOYAMAキラリ」の設計は、世界的にも有名な建築家・隈研吾氏が手掛けています。
立山の氷の岩脈を思わせる外観と、富山県の木材をふんだんに使った温もりのある開放的な空間が印象的。建物の隅から隅までがこだわり尽くされたアート空間が魅力のスポットです。
■富山市ガラス美術館
住所:富山県富山市西町5-1
TEL:076-461-3100
営業時間:9:30~18:00(金・土曜日は20:00まで)
※展示室の入場は閉場時間の30分前までとなります。
定休日:第1・第3水曜日、年末年始
富山のオアシスで四季の移ろいを眺めながら、のんびりゆったり水上クルーズ【富山市】
JR富山駅から徒歩約10分、富山市と富山港を結ぶ富岩(ふがん)運河を囲むようにして造られた公園は、富山市のオアシスです。運河にかかる天門橋には展望台もあり、夜のライトアップはなんともロマンチック。
園内からは、港町・岩瀬エリアまでを結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」も出港していて、自然の美しい景色や街並みをゆったりと眺めながらの船旅が楽しめますよ。
ここの見どころは、富岩運河の建設に合わせて造られた中島閘門。昭和初期の建築で、国指定重要文化財にも指定されています。
中島閘門は2つの水門で船を閉じ込め、水を抜いたり入れたりすることで水位を調整していて、まさに「水のエレベーター」のよう。その高低差はなんと2.5mで、これほどの迫力ある水位調整を体験できるのは、日本でもここだけ。
また、園内にはカフェもあるので、コーヒー片手にのんびりと公園を散策するのもいいですね。
アートや建築…地域で育まれた富山の“美”をまだまだ見つけに行こう
■富岩運河環水公園
住所:富山県富山市湊入船町
TEL:076-444-6041
営業時間:終日解放(天門橋展望塔は9:00~21:30)
定休日:なし
■富岩運河水上ライン
住所:富山県富山市湊入船町
TEL:076-482-4116(富岩船舶(株))
営業時間:9:45~16:40(3月下旬~11月下旬)※冬季は休業
定休日:詳細は公式サイトにて確認
本格子の家々と石畳が調和した風情ある町並みに、まるで気分は江戸時代にタイムスリップ!【高岡市】
400年以上にわたるものづくりの歴史をもつ高岡市。伝統産業の技術を活かしつつ、モダンでおしゃれなデザインのクラフト製品が生み出されている高岡市の中でも、高岡鋳物発祥のまち・金屋町は特別なエリアです。
その歴史は江戸時代初期に、加賀藩の2代目当主であった前田利長が7人の鋳物師(いもじ)を招き、鋳物づくりを行わせたことに始まります。
現在では工場の多くが郊外に移転しましたが、金屋町には千本格子の家並みが大切に保存され、しっとりとした佇まいを残しています。
メインストリートの石畳には、ハートや星の銅片がところどころに埋め込まれているので、宝探し気分で歩くのも楽しいです。
クラフト製品のショップのほかにも、古民家をリノベーションしたカフェやブルワリーなどつい立ち寄ってみたくなるお店がたくさん。ノスタルジックな雰囲気に浸りながら、自分なりの楽しみ方を見つけてみては?
■金屋町の町並み
住所:富山県高岡市金屋町
TEL:0766-20-1301(高岡市観光交流課)
築約200年の日本家屋で錫アクセサリー作り体験に挑戦【高岡市】
金屋町を訪れたらぜひ体験したいのが、鋳物づくり。金屋町には職人体験のできる工房が数カ所あります。
中でも「大寺幸八郎商店」は、江戸時代から6代続く老舗の鋳物卸問屋。築約200年の古民家で、自分だけのオリジナル錫アクセサリーづくりが体験できちゃうんです。
作りたいアクセサリーを決めたら、たくさんの錫の中から好みの形や太さのものをセレクト。選んだ錫は、好きな長さにカットして、曲げたり、叩いたり…。少しずつ調整しながら、自分好みに仕上げていきます。
30分程度で錫ならではの美しい光沢感をもつアクセサリーが完成。文字の刻印もできるので、旅の思い出にもピッタリです。
日本家屋の奥はカフェ&ギャラリーとして開放されていて、日本庭園を眺めながら、抹茶やコーヒーで一息つくこともできます。当時のまま残されているレトロな窓ガラスや、和洋折衷なアンティーク家具にも注目してみて。
■大寺幸八郎商店
住所:富山県高岡市金屋町6-9
TEL:0766-25-1911
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
「美肌の湯」で人気の温泉地へ。グルメも温泉も楽しんで心も体もリフレッシュ【黒部市】
女子旅といえば、温泉も欠かせない楽しみの一つ。富山県一の温泉地として知られているのが、開湯100周年を迎える黒部市の宇奈月温泉です。
宇奈月温泉の泉質は、透明度が高い弱アルカリ性単純泉。肌に優しい「美肌の湯」とも称され、お風呂上りは心もお肌もツルっとリフレッシュできそう。
宇奈月温泉に到着したら、まずゲットしておきたいのが「宇奈月・くろべ食べ歩きクーポン」。1枚600円で、宇奈月温泉街と黒部市内の中から好きな3店舗が選べ、食べ歩きできるお得なクーポンです。
おまんじゅうなどの和菓子のほか、ミニソフトやお豆腐屋さんの豆乳ドリンクなど、目移りしちゃうグルメがいっぱい。歩き疲れたら、足湯で休憩タイム。温泉街には4つの足湯が点在しているので、散策の合間に気軽に楽しめます。
せっかくに温泉地に来たなら、日帰りではもったいない!黒部川の渓谷などの眺望も望める温泉宿でゆったり温泉に浸かって、旬の味覚を使った料理を味わえば、女子トークもさらに盛り上がるはず。
富山旅の過ごし方はまだまだたくさん<モデルコース20パターン>
■宇奈月温泉街
住所:富山県黒部市宇奈月温泉
TEL:0765-62-1021(宇奈月温泉旅館協同組合)
営業時間:施設によって異なる
定休日:施設によって異なる
ちょっと足を伸ばして、大自然の中でパワーチャージ!絶景の数々に思わず息を飲む【黒部市】
黒部峡谷の大自然を肌で感じたいなら、トロッコ列車に乗ってみるのはいかが?宇奈月駅から次々に現れる絶景を眺めながらトロッコ列車に揺られていると、富山県が誇る大自然の宝庫・欅平駅に到着します。
そこはトロッコ列車でしかたどり着けない、秘境の大自然。とはいえ、歩道はきちんと整備されているので軽装でも心配ありません。
列車を降りて、地上から約34mの高さに位置する奥鐘橋を渡ると、現れるのは迫力満点の「人喰岩」。岩壁をえぐり取って作った遊歩道で、大きく口を開けた岩が人を飲み込もうとしているように見えることから、この名前が付けられたそう。
このほかにも、国の特別天然記念物と特別名勝の両方に選定されている「猿飛峡」、黒部川の清流のせせらぎを聞きながら足湯を楽しめる「河原展望台」など、絶景を前にカメラのシャッターを切る手が止まりません!日常を忘れてリフレッシュできますよ。
【黒部市】
■欅平駅周辺
住所:富山県黒部市黒部奥山国有林(欅平)
TEL:0765-62-1011(黒部峡谷鉄道 営業センター)
営業時間:10:01(欅平駅始発)~16:43(終発)
定休日:12月~5月上旬鉄道不通(積雪量により異なる)
今回ご紹介した富山県のアート&クラフトスポットは、豊かな自然に恵まれた地の利を活かして、創意工夫を繰り返しながら現代にマッチさせてきたもの。
どれもほかでは体験できない富山ならではのスポットばかりです。次の旅行を計画するなら、自然美とともにモダンアートや伝統工芸などが贅沢に楽しめる富山へ行ってみませんか?(女子旅プレス/modelpress編集部)[PR]提供元:公益社団法人 とやま観光推進機構
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。