【初出店も!】もう行った?昨年のオープンから注目を集める「奈良の新スポット」
元サッカー日本代表の中田英寿さんは、現役引退後の2009年から10年以上、47都道府県を回り続け、農家や酒造などの生産者や伝統産業にかかわる人たちなど、2000カ所以上を巡り各地の風土や生活文化、モノづくりに触れて来られました。
その中で“にほん”の“本物”とその作り手である“本者”を表す『にほんもの』が生まれました。旅は現在も続けておられ、WEBマガジン『NIHONMONO』を通して、優れた生産者のストーリーを日本語・英語で紹介されています。他にも厳選した作り手を紹介し多言語で出版された書籍『に・ほ・ん・も・の』(KADOKAWA)や、ラジオ番組『TDK VOICES FROM NIHONMONO』(J-WAVE毎週日曜12時放送)など、さまざまなメディアを通して日本が世界に誇れるモノづくりの素晴らしさを発信されています。
画像:にほんもの/NIHONMONO
さらには旅で出会ったものの中から厳選された逸品を実際に手にとってもらえるような取り組みとして、ECサイト『にほんものストア』や百貨店とのコラボポップアップストアなどの展開も行っています。
その数々のプロジェクトの中で、今回は“奈良”を訪れるということでannaが同行させていただきました! ちょっと大人なあなたにおすすめしたい『中川政七商店』と2021年新オープンの『鹿猿狐ビルヂング』の全貌をご紹介します。
■2021年オープンの新店舗「鹿猿狐ビルヂング」
奈良には“奈良晒(ならさらし)”という、江戸時代に人気を博した高級麻織物があります。その老舗会社として300年を経て、様々な生活雑貨を展開する『中川政七商店』。2021年12月現在で全国に約60店舗を構えています。
画像:淺川 敏
今回は、本店のすぐ隣に、2021年4月にオープンした複合商業施設『鹿猿狐ビルヂング(しかさるきつねビルヂング)』に訪れました。
画像:淺川 敏
さて、そのユニークな『鹿猿狐ビルヂング』は、奈良町に溶け込んだ落ち着いた外観です。鉄骨ながら町家のような温かみある作りになっていて、ビルの中に路地があったり中庭があったりと、ちょっと楽しめる場になっています。
■「中川政七商店 奈良本店」へ
画像:にほんもの/NIHONMONO
築130年の町家を改装した趣ある空間は『中川政七商店 奈良本店』(旧 遊中川 本店)です。
画像:淺川 敏
日本各地の染織技術を活かして作られた衣類は、毎日着たくなるものがいろいろと並んでいます。秋冬の時期は、麻ウール素材のセーターなどが素敵で自分へのギフトとしてもぴったりです。
画像:淺川 敏
伝統的な麻生地バッグのほか、三纈(さんけち)のバッグは奈良時代からの3つの染色方法で作られており、日本独特の色合いが素敵なんです。
画像:淺川 敏
店内奥は、庭を見ながら座敷でゆったりと抹茶や季節のお菓子をいただける『茶論』です。
画像:淺川 敏
清々しい空間で茶杓づくり体験など、奈良の工芸に触れる体験もできるのが魅力です。
■中庭を抜けると…
1階:体験もの、カフェ、すき焼きも
画像:淺川 敏
中庭を抜けて、新たに生まれた建物へ進むと、1階の奥には奈良初出店の『猿田彦珈琲』が。1杯ずつドリップして出される珈琲は、香りがたって深い味わいです。
珈琲豆を買って帰る方も多く、奈良店でしか味わえない『ならまちブレンド』など限定商品を堪能してみてください。食事も充実しており、オリジナルのフレンチトーストや欧風バターチキンカレーもぜひ食べてみたいメニューです♡
画像:淺川 敏
中庭に面したもう一つの店は、すき焼きレストランの『㐂つね(きつね)』。
画像:淺川 敏
ミシュランガイド東京の一つ星に輝く『sio』がプロデュースしたお店です。奈良のブランド牛・大和牛をはじめとする奈良の食材も楽しめます。すき焼きの上に大きなお揚げさんが乗った『㐂つねすき焼き重』がユニークです。
2階:ギフトにも最適!3,000点以上の雑貨がズラリ
画像:淺川 敏
続いて2階は『中川政七商店 奈良本店』。
画像:淺川 敏
定番の奈良の工芸“かや織”をふきんにした『かや織ふきん』は、奈良らしい柄からポップなもの、季節柄までたくさんの種類があり迷うほど……、ちょっとしたお土産にぴったりです♡
画像:朝廣佳子
かや織の生地にビニールコーティングしたトートバッグは軽くて、汚れをさっと拭き取れる優れもの!
画像:淺川 敏
生活が豊かになる、楽しくなる、そんな日本の工芸をベースにした生活雑貨が3,000点も! 見てまわるだけでも飽きない空間です。
3階:見渡せる景色が抜群のコワーキングスペース
画像:淺川 敏
3階はコワーキングスペース『JIRIN』。
画像:淺川 敏
フロアからは『興福寺』の“五重塔”を眺めることができます。見下ろすと、奈良町の軒が美しく並んでいます。
画像:にほんもの/NIHONMONO
「ここを次世代の学びの場としたい」との中川会長の思いから、様々な経営セミナーを実施されています。段階を踏んで学んでいき、最後は自分でプレゼンする場も設ける本気のセミナーでは、中川会長のアドバイスで起業した若者も多いんだとか!
<店舗詳細>
鹿猿狐ビルヂング(しかさるきつねビルヂング)
住所:奈良県奈良市元林院町22
最寄駅:JR『奈良駅』/近鉄『近鉄奈良駅』
単にものを売るのではなく、日本の工芸が持っている暮らし方、生き方を店舗の中で表現し、歴史あるものと新しいものを融合させていきたいと中川会長は話してくれました。隅々にまでそのこだわりが行き届いた、奈良の古くて新しい空間ですよ。
『鹿猿狐ビルヂング』の公式Instagramでは施設の詳細情報が随時更新されています。また、一部商品はオンラインストアでも購入できるので、気になった方はチェックしてみてください。(文/朝廣佳子)
【画像】
※ にほんもの/NIHONMONO
※ 淺川 敏/朝廣佳子
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