ジブリパーク『千と千尋』不思議の街や『もののけ姫』里山風景も再現、事業費は約340億円
2022年秋、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内に開業する「ジブリパーク」の新たな整備概要が発表された。
「ジブリパーク」とは
長年に渡り親しまれてきた愛・地球博記念公園の理念を継承しながら、その魅力を高め、子どもから大人まで、愛知県民のみならず広く国内外からの来園者に楽しんでもらい、またスタジオジブリ作品を後世へ渡って伝え残していくことを目的としたテーマパーク。
「青春の丘エリア」からはじまり、「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」（2022年秋先行開業）、「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」（1年後に開業予定）の主な5つのエリアで構成される。開業後の年間想定来園者数は約180万人で、総事業費約340億円を見込む。
青春の丘エリア
来園者を迎える玄関口となる「青春の丘エリア」は、19世紀末の空想科学的要素を取り入れ、ロータリーを備えた広場、猫の事務所を整備。既存の「エレベーター棟」を改装し、足元の広場を改修。平成初期の住宅地をイメージし、映画『耳をすませば』の「地球屋」も再現される。
ジブリの大倉庫エリア
温水プールだった既存施設の建屋を活かし、通年天候に左右されない屋内施設として再利用。
「倉庫」らしさと懐かしさを感じる和洋折衷の建築空間をイメージし、常設展示室、企画展示室、約170席の映像展示室、遊び場、売店、カフェテリア、収蔵施設、さらに映画『千と千尋の神隠し』に描かれる不思議の街を模した空間を内包。展示面積は東京都にある「三鷹の森ジブリ美術館」の約4倍規模となるという。
どんどこ森エリア
映画『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」（既設）と緑豊かな自然空間を活かし、昭和の田園風景をイメージしたエリア。サツキとメイが自宅の庭に蒔いた種が、早く芽を出すようにと、夜にトトロと一緒に踊った「どんどこ踊り」に由来して名付けられた。
「サツキとメイの家」周辺に広がる、裏山の森の散策路、社と社務所を整備する。
もののけの里エリア
映画『もののけ姫』のエミシの村とタタラ場をもとにした和風な里山的風景をイメージ。「タタラ場（体験学習施設）」、「炭焼き小屋」、休憩スペースを整備する。
魔女の谷エリア
映画『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』の2作品にちなんだ施設が集まる、5つの中で最も広いエリア。北ヨーロッパ風の空間をイメージし、キキとジジの家「オキノ邸」、「ハウルの城」と荒地、休憩・レストラン棟等を整備する。（女子旅プレス／modelpress編集部）
ジブリパーク概要
開業時期：2022年秋
住所：愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533−1 愛・地球博記念公園内
情報：愛知県
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