ウィーンの2大“映え壁”知ってる？SNS世代から人気殺到のアートな撮影スポット

2019-03-16 16:40:00 提供:女子旅プレス

オーストリアの首都ウィーンは、美しい建築物こそ観光のハイライトと言っても過言ではありません。中世の面影を残す歴史的建造物も良いですが、SNS世代から絶大な人気を誇るのが、建築家・画家のフンデルトヴァッサー氏が手掛けた、カラフルな「フンデルトヴァッサーハウス」と白黒の「クンストハウス・ウィーン」。正反対の色使いと芸術的なデザインが印象的で、一目見て“映える”要素が満載。ついSNSにアップしたくなるウィーン観光の2大おすすめスポットをご紹介します。

「フンデルトヴァッサーハウス」「クンストハウス・ウィーン」への行き方

ウィーン市内から「フンデルトヴァッサーハウス」まで行くには、市内を運行するトラム（路面電車）のN･O路線に乗り、ヘッツガッセ（Hetzgasse）という駅で下車して徒歩2分。

「クンストハウス・ウィーン」は、同じトラムN･O路線のお隣の駅である、ラデツキープラッツ（Radezkyplatz）駅から徒歩5分と、どちらも電車から歩いて行けるくらいの近さ。

ちなみに「フンデルトヴァッサーハウス」から「クンストハウス・ウィーン」まで歩いても8分ほどで到着するので、どちらかの最寄り駅で下車してまとめて観光するのがおすすめです。

カラフルでインスタ映え抜群な「フンデルトヴァッサーハウス」

1986年、フンデルトヴァッサーが初めて建築デザインを手がけた「フンデルトヴァッサーハウス」は、ペールカラーやサンドベージュの建物が多いウィーンの街並みにおいて、一際目を惹きつけるカラフルな色彩とユニークな曲線美が特徴の公共住宅。

ピンク、オレンジ、水色など色とりどりに塗られた外壁と、ユニークなフォルムの支柱、屋上やバルコニーには200本以上の木々と潅木が生い茂り、全く古さを感じさせません。

ウィーンで生を受けたフンデルトヴァッサー氏は、環境意識の高い人物であったことで知られ、生前、自然に還元する建物や環境ポスターを数多く制作してきました。彼の自由な発想から生まれた作品は、どれもカラフルな色彩と美しい曲線が積極的に用いられていることから、別名“ウィーンのガウディ”と呼ばれることも。

実はこちらの「フンデルトヴァッサー・ハウス」、現在も人が暮らしているので、内部の見学はできません。ここに住む入居者達は、自宅の外壁やバルコニーを自分好みにデザインする権利が与えられているのだとか。

内部見学が出来ない代わりに、隣接する「クンスト・カフェ」で内部のバーチャルツアーの映像を見ることができるので、入居者気分を少しでも味わいたい方はぜひ体験してみて。

白黒カラーがクールな印象「クンストハウス・ウィーン」

前述の「フンデルトヴァッサーハウス」から徒歩圏内にある「クンストハウス・ウィーン」は、フンデルトヴァッサーにより設計された美術館で、こちらは内部見学も可能。

支柱と窓枠を除き、壁面全体をモノクロカラーで統一しているので、「フンデルトヴァッサーハウス」とは対照的にクールかつスタイリッシュな印象。

館内では、フンデルトヴァッサーの人生と作品を紹介する常設展と、現代美術の企画展が行われ、カフェレストランとショップも併設しています。

実は日本にもフンデルトヴァッサー作品が？

実はウィーン及びオーストリア国内にとどまらず、日本にもフンデルトヴァッサー氏設計の建築が存在しているのをご存知でしょうか。それが大阪にある舞洲ゴミ処理場。テーマパークのような派手な外観は「フンデルトヴァッサー・ハウス」にも通ずるものがあります。

画家としても活躍したフンデルトヴァッサー氏の思想を反映した2大スポット、ウィーンを訪れたらどちらも一軒の価値ありです。（女子旅プレス／modelpress編集部）