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中国で100年以上引き継がれる中秋節の伝統の舞「大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス」（舞火龍）が、2017年10月3日（火）から10月6日（金）まで香港の大坑（タイハン）地区にて開催される。

香港の伝統祭「大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス」のはじまり

「大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス」が行われる大坑は、もともと農民や漁民が住む小さな客家（ハッカ）の集落だったが、19世紀に疫病が流行し、多くの住民が亡くなる悲劇に見舞われた。

当時、村の長老が「中秋節の間、ファイヤー・ドラゴン・ダンスを踊って爆竹を鳴らせば、疫病を追い払える」と仏陀からのお告げを受け、そして村人がその通りにすると、爆竹と線香による硫黄のおかげで疫病がなくなったと言い伝えられている。

それ以降、大坑の住人は中秋節に3日間健康と村の繁栄を祈ってファイヤー・ドラゴン・ダンスを踊ることが慣習に。現在の大坑地区は、村ではなく、流行のレストランや高級アパートメントのあるお洒落な地域だが、浣紗街（Wun Sha Street）を練り歩くファイヤー・ドラゴン・ダンスの伝統は、地区の若者世代から年配者にまで広く引き継がれている。

おすすめの観賞場所

「大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス」のおすすめ観覧ポイントは、大坑、浣紗街（Wun Sha Street）。祭事に使われるファイヤー・ドラゴンは、全長約67メートル、ドラゴンの身体には藁と数千本もの線香がとりつけられた32個の節があり、火が灯された状態で舞う姿は圧巻。それぞれのパーツの総重量は100キロを超え、頭だけでも48キロほどにもなる。

また、この舞は、香港の無形文化遺産リストの重要項目に挙げられ、2011年にはナショナルリストにも登録された。（女子旅プレス／modelpress編集部）

大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス2017

開催日時：2017年10月3日（火）～10月6日（金）20:15～22:30

特別ショー：2017年10月4日（木）22:45～23:45
銅鑼湾（Causeway Bay）ヴィクトリア・パーク、サッカー場
※浣紗街（Wun Sha Street)で行われるファイヤー・ドラゴン・ダンスをビクトリア・パーク内の会場で行う

情報：香港政府観光局

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