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引き込まれるような世界観。友達と、彼と行きたいアート展

引き込まれるような世界観。友達と、彼と行きたいアート展

9月2日(土)よりSEZON ART GALLERY(セゾンアートギャラリー)で開催される、畑山太志 個展「時はぐれ」。幾つもの色彩と筆跡を重ねて表現し、エネルギー溢れる作品を展開している彼の展覧会をご紹介します。

アートで独自の光源を表現

畑山太志『真夜中の日差しの岩ほどき』
photo:畑山太志『真夜中の日差しの岩ほどき』
2014年多摩美術大学在学中に何気ない風景の中にある不可視の存在への興味から、独自に空気や存在感を捉え、白色を基調として緻密に描き込まれた作品が『第1回 CAF賞』で優秀賞・名和晃平賞を受賞。その後、その細かい筆跡一つ一つに生命を宿すかのような表現が注目され、セゾン現代美術館『美藝礼讃ー現代美術も古美術も』に参加するなど、現在活躍が期待されている若手アーティストの一人です。

自分の居場所を再発見できる作品

畑山太志『生きつづけるゴールドクレストは洞窟に燈す』
photo:畑山太志『生きつづけるゴールドクレストは洞窟に燈す』
まるで森の中に迷い込んでしまった錯覚に陥ってしまう彼の作品は、キャンバスに描かれている暗闇に目を向けると、自分の過去とこれからの記憶が緩やかに重なります。過去と現在が共存する時間において、画面上の生命力溢れた光源を頼れば、自分自身の居場所を再発見できることでしょう。幾つもの色彩と筆跡を重ねて表現し、静謐さの中に満ちる生命力溢れる光源は、あたたかい希望を象徴しているかのようです。作品を通して“今”という時間とはぐれてみると新しい自分に出会えるかもしれません。
writer / 新 麻記子 photo / SEZON ART GALLERY

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