「遊 中川」「中川政七商店」「日本市」といったブランドを展開し、定番のふきんをはじめ、幅広い雑貨やインテリアなどを扱う中川政七商店。今回はその一つ、奈良町の旧市街地にある「遊 中川」本店を訪れました。
コンセプトは“日本の布ぬの”
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近鉄奈良駅から歩いて8分、花街として栄えてきた奈良市中心部の旧市街地・元林院町(がんりいんちょう)にある「遊 中川」本店は、日々の暮らしがワクワクするような商品を想像する場所でありたいという想いが込められた心の遊びの空間。奈良の地で享保元年(1716年)に創業し、手績み手織りの麻織物を扱い続けてきた中川政七商店のブランドの一つです。
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店内は「遊 中川」ブランド設立30周年にあたる2013年にリニューアルし、代表の中川家が代々の住まいとしてきた築100余年の旧家の佇まいをいかした設計が特徴です。店内は“日本の布ぬの”をコンセプトに、古いものに新しいものを取り入れることで培われてきた素材や技術、デザインと現代的な感覚を合わせたテキスタイルを提案しています。
「遊 中川」ならではのテキスタイルシリーズ
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ハンカチやポーチ、スリッパなど、生地に施された繊細な柄。それらは日本に馴染みのある、古くから使われている柄を「遊 中川」ならではの視点で表現しているテキスタイルシリーズ。季節柄もかわいいですが、やっぱり奈良ならではの柄がおすすめ。
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たとえば、やまと鹿の子(かのこ)。子鹿の背の斑点に似ていることからその名が付けられた鹿の子模様で、奈良の山や花などを表現しています。五色鹿(ごしきしか)は、神様の使いとされている奈良公園の鹿がモチーフ。よく見てみると、草を食んだり、木陰で座ったり、鹿のゆったりと暮らす姿を表現したものなど、毎日の生活に取り入れられるような、愛らしくて、奈良らしい模様が使われていることがわかります。
歴史の息づかいなど本店ならではの魅力を感じて
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これからの夏の装いにぴったりなラフィアやアバカの素材を使った籠のバックや、麻素材のアイテムなど季節ものもおすすめ。本店限定商品の販売など、今後も本店独自の催事や企画を予定しているそうです。
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「ご来店のたびに、お客様が“新しい発見”に出会えるお店です」と広報の長野さん。元々使われていた建具をリメイクしたカウンターなど店内の随所から、奈良の地や、「遊 中川」がもつ歴史の息づかいなど、本店ならではの魅力を感じながら、タイムスリップしたかのような穏やかな空間で、ゆっくりと買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
writer / 渡邊 孝明 photo / 渡邊 孝明
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