新横浜ラーメン博物館の楽しみ方を徹底解説! 常設ラーメン店はいくつある、看板メニューは?
2024年に30周年を迎える新横浜ラーメン博物館。2022年6月現在は6店舗のラーメン店が常設しています。どれもハズレなし!
新横浜ラーメン博物館で絶品ラーメンを楽しもう!

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は、世界初のフードアミューズメントパークとして、1994年3月6日、新横浜エリアにオープン。「飛行機に乗らずとも1カ所で味わえる」というコンセプトのもと、日本はもちろん、世界各地から誘致したラーメン店が出店しています。
「博物館」ということで入館料がかかります。その分、どのラーメンも期待を裏切らぬおいしさ。年間フリーパスを所持し、何度も足を運んでいる筆者が楽しみ方を紹介します。
館内は昭和33年の夕焼けの街をイメージ

入口で入場料(大人380円、小中高生・60歳以上100円)を支払い、ラーメン店が並ぶ地下へ。そこには「昭和33年」の街並みを再現した、昭和レトロな空間が広がります。なぜ「昭和33年」なのかというと、ラーメンのエポックメイキングといえるインスタントラーメンが誕生した年だから。
そしていつ訪れても、ホッとするような懐かしさを感じる、夕暮れ時となっています。

初めて訪れたら看板メニューを味わおう
初めてラー博を訪れたら、看板メニューを味わうのがおすすめ。2022年6月現在、6店舗のラーメン店が常設しています。各店舗の看板メニューを紹介します。

「こむらさき」の熊本とんこつラーメンは豚骨が主体で、鶏ガラをブレンドしたまろやかなスープが特徴です。看板メニューは「王様ラーメン(800円)」。スープはややあっさり、ストレート細麺。細かく刻み、じっくり火を通したニンニクチップがアクセントに。博多ラーメンの麺より少し太く、もっちりしています。

龍上海本店オリジナルの味噌ラーメンを提供。看板メニューは「赤湯からみそラーメン(930円、ミニ630円)」。スープはこってり、極太手揉みちぢれ麺。豚骨、鶏ガラをベースに魚介をブレンドした味噌スープに、中央にトッピングされた「からみそ」を混ぜて辛さを調節しながら食べます。自家製麺は約180gもあり、ボリューム満点。

飛行機とフェリーを乗り継ぎ8時間、利尻島にある「らーめん味楽」。本店の営業時間は2時間30分ということで、日本一(?)ハードルの高い「島ラーメン」です。日本三大昆布「利尻昆布」をふんだんに使った「焼き醤油らーめん(950円、ミニ600円)」が看板メニュー。旨味が凝縮した極上スープがたまらない!

2001年、ご当地ラーメンがない地域に新たなラーメンを提案するラー博の企画「新ご当地ラーメン創生計画」で誕生した「通堂(とんどう)」。沖縄・那覇で大きく成長し、2015年、ラー博に帰ってきました。
看板メニューは「通堂うま塩ラーメン おんな味 玉子入り(960円、ミニ卵なし600円)」。読谷村産の海水塩「青い海」など沖縄の食材を使った、あっさりとしていながらもコクのある塩ラーメンです。

1968年の創業以来、本店のみで営業していた超濃厚とんこつラーメンの人気店「八ちゃんラーメン」。ラー博が25年かけて口説き、2019年にオープンしました。看板メニューは「ラーメン(770円、ミニ600円)」。大量の豚骨を高火力で徹底的に煮出したスープはとろりと美味です。極細ストレート麺によくからみます。

明治43年に創業し、かつて日本初のラーメンブームを起こした「淺草 來々軒」を再現。ラー博が当時の食文化を調査、支那そばやが再現・運営、來々軒の末裔が承認するという3者で取り組むプロジェクトで「らうめん(930円、ミニ600円)」が看板メニュー。国産の豚、鶏、野菜、煮干を使用したしょう油スープがあっさりうまい!
サブメニューや期間限定ラーメンもぜひ

看板メニューを制覇したら、サブメニューや期間限定ラーメン、チャーハンなどラーメン以外のメニューもぜひ味わってみてください。
このほか、ベジタリアンラーメン(こむらさき、龍上海本店)やグルテンフリーラーメン(八ちゃんラーメン)も用意されています。
また、2022年7月からは、2024年の30周年に向けて「あの銘店をもう一度」がスタート。2年かけて過去に出店した約40店舗が3週間ごとにリレー形式でラー博に出店するという、ラー博史上最大のプロジェクトです。思い出の味を求めてラー博に通う楽しみが増えそうです。
ミニラーメンで“はしご”を楽しもう
ラー博の醍醐味は、なんと言ってもラーメン店の「はしご」が楽しめること! 各店には「ミニラーメン」メニューがいろいろとあります。2軒、3軒と食べ歩きを楽しんでみてください。
何度も訪れるなら6ヶ月パスがお得!
ラー博の入場料は大人380円。半年で2回来館する方は「6ヶ月パス(500円)」がお得です。パスの期限内に3回入館すると、1年間入場無料になる「ラー博倶楽部」に昇格できます。
ラーメンを食べるだけじゃない! こんな楽しみ方も
ラー博は「博物館」ということで、ラーメンに関する展示が行われています。ラー博が発見した新事実も! ぜひじっくりとご覧ください。

ラーメンを食べるだけでなく、麺を自分で打ってみるのはいかがでしょう。明治・大正時代の製麺技法である“青竹打ち”の麺作りを体験できるコーナーが用意されています。打ちたての麺は格別! その場でラーメンとして食べることも、持ち帰ることもできます。

青竹打ちの麺作り体験は2日前の17:00までに予約が必要ですので、サイトで申し込みを。
昭和レトロな街並みを歩いてみよう

昭和レトロな街並みの中には、いろいろな発見があります。地下にある77軒の家屋はそれぞれ細かくデザインされており、タイムスリップしたかのような昭和の風景が広がっています。
懐かしの「駄菓子屋 夕焼け商店」(地下1階)、「喫茶&すなっく Kateko」(地下1階)、「当たるもはっけ、当たらぬもはっけ」の占いコーナー(地下1階)などもあるので、夕焼けの街を散策しながら楽しんで。


ミュージアムショップ(1階)では、ラー博限定のラーメングッズや銘店の味がおウチで楽しめるお土産ラーメンなどを販売。
ひとりでも、デートでも、ファミリーでも楽しめる、ラー博。休日は待ち時間が発生することもありますので、時間に余裕を持ってお楽しみください。
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
定休日:年末年始
入館料:大人380円、小中高生・60歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
交通・アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口より徒歩1分
TEL:045-471-0503(代表)
執筆者:田辺 紫(横浜ガイド)
【Not Sponsored 記事】